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「Windows Community Toolkit」v3.0が正式公開 ~Edgeベースのブラウザーコントロールなどを追加

サンプルアプリで実際の挙動を確かめることが可能

公式ブログ“Windows Developer Blog”のリリース記事

 米Microsoftは30日(現地時間)、「Windows Community Toolkit」の最新版v3.0を公開した。「Windows Community Toolkit」は、Windows 10向けのアプリ開発を支援するためにコミュニティベースで開発されているオープンソースライブラリ。カスタムコントロールやヘルパー関数、オンラインサービス連携、アニメーション、開発支援機能など、UWPアプリケーションを開発する上で有用なコンポーネントが数多く含まれており、「Windows 10 Creators Update」以降のSDKがサポートされている。かつては「UWP Community Toolkit」と呼ばれていたが、WPF/Windows Formsへも対象を広げていることから、「Windows Community Toolkit」と改称された。

 「Windows Community Toolkit」v3.0の目玉は、先日プレビューされたWPF/Windows Formsで利用できる「Microsoft Edge」ベースのWebブラウザーコントロールだが、それ以外にも多くの新機能や改善が導入されている。

WPF/Windows Formsで利用できる「Microsoft Edge」ベースのWebブラウザーコントロール

 まず、「Windows 10 April 2018 Update」でサポートされた視線追跡APIがXAMLアプリで簡単に利用できるようになった。視線の動きだけでポインターを動かすことができるので、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などを患い、身体の自由に著しい制限を抱えるユーザーのための入力支援機能として役立つ。

 また、プラットフォーム固有のAPIを検出するツールが追加された。Windows 10のAPIはバージョンによってサポートされていないことがあるが、そういったAPIをチェックなしに呼び出しているコードを検出して、コード修正機能で簡単にチェックコードを追加できる。

 そのほかにも、“Microsoft Graph”のAPIを利用したコントロール、テーブル状にコントロールを配置する“UniformGrid”、スクロールやズームが自由に行えるインクキャンバス“InfiniteCanvas”などが新たにサポートされた。

 「Windows Community Toolkit」に含まれる要素は、サンプルアプリ「Windows Community Toolkit Sample App」で実際の挙動を確かめることが可能。現在、“Microsoft Store”から無償でダウンロードできる。

“UniformGrid”や“InfiniteCanvas”といった新しいコントールを追加。サンプルアプリ「Windows Community Toolkit Sample App」で実際の挙動を確かめることができる