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Microsoft、「Windows Community Toolkit 4.0」を発表 ~「DataGrid」を正式導入

TwitterやOneDrive、LinkedInといったサービスがWPF/WinFormからも利用可能に

 米Microsoftは8月8日(現地時間)、「Windows Community Toolkit 4.0」を発表した。「Windows Community Toolkit」は、オープンソース・コミュニティベースで開発されているWindows 10アプリ開発のためのライブラリ。標準ライブラリに欠けている機能を補うことができる。

 「Windows Community Toolkit 4.0」における変更は多岐にわたる。まず、これまでプレビュー版として提供されていた「DataGrid」コントロールが正式版となった。「DataGrid」は行・列から成るテーブルデータを一覧するコントロール。Windows 10の“Fluent Design System”への対応はもちろん、SilverlightやWPFで「DataGrid」コントロールを扱っていたユーザーにも親しみやすい設計になっているという。

「DataGrid」コントロール

 また、“Microsoft Graph”を扱うための新しいコントロールが2つ、新たに導入された。“Microsoft Graph”は“Office 365 ”をはじめとするMicrosoftサービスで管理されている情報を統一的に扱うためのAPI。たとえば、今回追加された「PlannerTaskList」コントロールを利用すれば、業務タスク管理ツール「Microsoft Planner」のタスクをアプリに組み込むことが可能。2つ目の「PowerBIEmbedded」コントロールは、「PowerBI」のダッシュボードを埋め込むことができる。

「PlannerTaskList」コントロール

 そのほかにも、“Twitter”や“OneDrive”、“LinkedIn”といったWebサービス関連の実装が改善。これまではUWPでしか利用できなかったが、「.NET Standard 1.4」以上を実装するフレームワークで利用できるようになった。UWPだけでなく、.NET Framework(WPF/WinFormを含む)、Xamarin、.NET Coreなどでも利用できる。

 「Windows Community Toolkit」は現在、パッケージ管理システム「NuGet」から無償で入手可能。「Windows Community Toolkit」に含まれる要素をチェックしたい場合は、サンプルアプリ「Windows Community Toolkit Sample App」の利用がお勧めだ。サンプルアプリは現在、“Microsoft Store”から無償でダウンロードできる。

「Windows Community Toolkit Sample App」