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Apple、「macOS High Sierra 10.13.5」を公開 ~メッセージを“iCloud”へ保管可能に

脆弱性の修正も多数、「macOS Sierra」「OS X El Capitan」「Safari」にもパッチ

「macOS High Sierra 10.13.5」

 米Appleは1日(現地時間)、「macOS High Sierra 10.13.5」を公開した。本バージョンは安定性やパフォーマンス、セキュリティの向上を図ったメンテナンスアップデート。すべてのユーザーに対してアップグレードが推奨されている。

 「macOS High Sierra 10.13.5」の目玉は、“iCloud”にメッセージを保管する機能がサポートされたこと。それぞれの端末のローカルストレージではなく、クラウドでメッセージを集中管理すれば、複数端末でのメッセージ同期や新端末へのデータ移行が容易になる。また、添付ファイルをクラウドへ退避させることができるので、端末の空きストレージを増やすことが可能。この機能は、先日リリースされた「iOS 11.4」でもサポートされている。

 なお、本バージョンでは脆弱性の修正も行われているので注意。今回は「macOS Sierra 10.12.6」や「OS X El Capitan 10.11.6」で修正されたものも含め、CVE番号ベースで32件の修正が公表されている。先日発表された“EFAIL”脆弱性への対策に加え、カーネルやシステムの特権で任意のコードが実行されたり、EFI領域の書き換えが行われる可能性のある深刻な脆弱性が修正されているので、できるだけ早いアップデートをお勧めする。

 また、同日リリースされた「Safari 11.1.1」では、CVE番号ベースで13件の脆弱性が修正されている。こちらも併せてアップデートしておきたい。