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Google、新しい“広告設定”を導入 ~広告の管理が容易に、透明性の向上も図られる

“この広告について”の適用範囲が拡充、Googleが運営するすべてのサービスが対象に

“広告設定”

 米Googleは22日(日本時間)、新しい“広告設定”を導入したことを明らかにした。リニューアルされた“広告設定”では、Googleが収集・把握しているユーザー属性を確認したり、簡単に編集・無効化することが可能。また、“この広告の理由”ページを拡張するなど、透明性の向上が図られている。

 “AdSense”をはじめとするオンライン広告サービスは、閲覧履歴を追跡してユーザーの属性や好みを判断し、それに応じて広告をカスタマイズしている。たとえば、男性と判定されれば女性用化粧品の広告は表示されにくくなり、ランニングが趣味であればシューズやスマートウォッチの広告が増えるだろう。こうした仕組みは広告をより効果的にしたい出稿者のみならず、不要・不快な広告が表示されない点でユーザーにもメリットがある。しかし、年齢や性別、趣味、性向はプライベートな情報でもある。知らないうちに情報が収集されていることに不快を感じるユーザーも少なくない。

 そこでGoogleは2009年から“広告設定”というページを提供し、その機能を拡充させてきた。最新の“広告設定”は、広告がどのようにカスタマイズされているかをひと目で確認できるほか、どのトピックに関連する広告が表示されるかをチェックしたり、関心のないトピックをOFFにすることができる。ここでの設定は“Google アカウント”に紐づけられており、同じアカウントでログインしていればすべての端末で有効になる。

どのトピックに関連する広告が表示されるかをチェック
関心のないトピックをOFFに

 また、“AdSense”広告はインフォメーションアイコンをクリックすると“この広告について”というページにアクセスし、どのような理由で当該広告が掲出されたのかをチェックすることができる。今回の機能拡充では、この“この広告について”の適用範囲が拡充され、Googleが運営するすべてのサービスの広告に表示されるようになった。“広告設定”へのアクセスや、広告の停止も容易に行える。

“この広告について”