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“Google ドライブ”に「Microsoft Office」ドキュメントの競合を防止する機能
同期機能“ドライブ ファイル ストリーム”の一部として“G Suite”ユーザーに提供
2018年7月27日 12:56
米Googleは7月25日(現地時間)、「Microsoft Office」ドキュメントの競合を防止する機能を“Google ドライブ”に追加したことを明らかにした。同期機能“ドライブ ファイル ストリーム(Drive File Stream)”の一部として提供される。
「Office 365(Microsoft Office)」には複数のメンバーでドキュメントを同時に編集できる“共同編集”機能が備わっているが、この機能を利用できるのはドキュメントを“OneDrive”や“SharePoint”へ保存した場合に限られる。“Google ドライブ”で同じことを行うと、内容の微妙に異なる2つのバージョンができてしまう“競合”が発生するだろう。
新しい“Google ドライブ”では、「Microsoft Office」製品でドキュメントを編集しているユーザーがいることを知らせる機能を追加し、この問題を解決している。“Google ドライブ”が知らせてくれるステータスは、以下の4つだ。
- Safe to edit:編集者はおらず、安全に編集できる
- Wait to edit:他に編集者がいるため、しばらく待つ方がよい
- New version created:別の編集者が新しいバージョンを保存。競合はまだないので、再読み込みするとよい
- New version created(conflict):競合が発生した
ドキュメントのバージョン競合が発生すると、“Google ドライブ”は2つのバージョンを並べて表示し、異なる箇所を示してくれる。この機能は、複数のバージョンを1つにまとめる(マージする)のに役立つだろう。
本機能は“G Suite”のすべてのエディションで利用可能。2週間ほどかけて、すべてのユーザーにロールアウトされる。