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“L1TF”脆弱性への対策を盛り込んだ「VMware Workstation」「VMware Fusion」最新版
ゲストOSからホストOSのコードを実行できる致命的な脆弱性も修正
2018年8月17日 08:00
米VMwareは8月14日(現地時間)、仮想PCソフト「VMware Workstation」の最新版v14.1.3を公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。Mac向けの「VMware Fusion」にも最新版となるv10.1.3が提供されている。
本バージョンでは、Intel製CPUに搭載されているセキュリティ機能“Intel SGX”で発見された脆弱性“L1 Terminal Fault(L1TF、Foreshadow)”に対する緩和策が導入された(VMSA-2018-0020)。L1データキャッシュの情報を推測される恐れがあるとして、本脆弱性の深刻度は同社基準で4段階中2番目に高い“Important”と評価されている。
なお、今回導入された対策では“Sequential-Context”と呼ばれる攻撃には対応できるものの、“Concurrent-Context”と呼ばれる攻撃を緩和することはできない。CPUのHyper-Threading機能を無効化する必要があるので注意したい。
また、本バージョンでは「VMware Workstation」「VMware Fusion」で発見された脆弱性も1件修正された(VMSA-2018-0022)。ネットワークインターフェイスカード“E1000”のエミュレーションに範囲外書き込みの欠陥があり、ゲストOSからホストOSのコードを実行できる可能性があるとのことで、深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”と評価されている。
「VMware Workstation」は、1台のPC上で複数のOSを仮想マシン(VM)として実行できるツール。対応OSはWindows/Linuxで、動作には64bit版のCPUとOSが必要。“Player”と“Pro”がラインナップされており、“Player”は個人利用および非商用に限り無償で利用可能。“Player”の商用ライセンスは18,565円(税込み)、“Pro”のライセンスは30,877円(税込み)となっている。
ソフトウェア情報
- 「VMware Workstation Player」Windows版
- 【著作権者】
- VMware, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版のWindows/Linux
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人利用のみ)
- 【バージョン】
- 14.1.3(18/08/14)