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「Google Chrome 70」のベータ版、顔・バーコード・テキストを識別するAPIを搭載

Web認証APIではmacOSの“TouchID”とAndroidの指紋センサーをサポート

公式ブログ“Chromium Blog”

 米Googleは9月13日(米国時間)、「Google Chrome 70」に搭載される予定の機能を公式ブログ“Chromium Blog”で明らかにした。「Google Chrome 70」では“Shape Detection API”が新たにサポートされるほか、“Web Authentication API”が強化されている。

 “Shape Detection”は、画像の中から“意味のある形”を検出できるJavaScript API。写真に写っている人物の顔、カメラに写っているQRコード(バーコード)、スキャンした紙に書いてあるテキストなどを認識するための仕組みだ。本APIは“Origin Trial”の仕組みでテスト提供される。

 画像から顔・バーコード・テキストを識別するには多くの計算が必要で、CPUに大きな負担がかかる。そのため、モバイルデバイスをはじめ、一部デバイスには専用のハードウェアが搭載されている。“Shape Detection API”はそうしたハードウェアアクセラレーションを活用しているため、利用できるかどうかは環境に依存する。

 一方、“Web Authentication”関連では指紋認証が初期状態で有効化された。macOSの“TouchID”とAndroidの指紋センサーで、Web認証に利用できるという。

macOSの“TouchID”とAndroidの指紋センサーをサポート

 そのほかにも、“Web Worker”で“name”オプションをサポート。「TLS 1.3」へ対応したほか、古い機能の削除が行われた。Windows 10ではWebブラウザーからBluetooth機器を扱う“Web Bluetooth API”が有効化されている。