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あの「Sublime Text」がGitクライアントに ~「Sublime Merge」がリリース

「Sublime Text」のパワーでマージ競合をその場で解決。検索機能も充実

「Sublime Merge」Build 1055

 テキストエディター「Sublime Text」の開発で知られる豪Sublime HQは9月20日(現地時間)、「Git」クライアント「Sublime Merge」をリリースした。Windows/Mac/Linuxに対応しており、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「Sublime Merge」は、「Sublime Text」のユーザーインターフェイスエンジンにフルスクラッチの「Git」実装を組み合わせたツール。構文ハイライトやコマンドパレットなど、「Sublime Text」でお馴染みの機能が利用できる。また、「Sublime Text」ゆずりの高い拡張性も魅力。キーバインディングやメニュー、テーマ、コマンドパレットなど、あらゆる部分を簡単なJSONファイルの編集でカスタマイズできる。

 なかでも本ソフトが真価を発揮するのは、マージ競合の解決だろう。「Sublime Merge」には3ペインのマージツールが統合されており、変更点を見比べながらその場で修正が行える。また、強力な検索機能を備えており、“and”や“or”、ワイルドカードを組み合わせながらメッセージ、作成者、ファイル名などでコミットを絞り込むことが可能だ。

3ペインのマージツールを統合
強力な検索機能

 なお、自前で実装された「Git」は読み込みの高速化にのみ用いられている。ステージング、コミット、ブランチのチェックアウトといった実際のリポジトリ操作には本家の「Git」を利用する仕組みだ。本ソフトのようなGUIクライアントでは、ボタンを押すと実際にどのような「Git」コマンドが発行されるのかを把握しずらいのが難点だが、「Sublime Merge」はボタンのツールチップにコマンドが記載されているので安心。ソフト上での用語も「Git」に準拠しており、特殊な用語は極力避けられている。CUIツールに慣れたユーザーでも比較的容易に移行できるだろう。

 「Sublime Merge」は「Sublime Text」と同じくシェアウェアだが、試用期間に制限はない。ダークテーマが利用できない点を除けば、機能制限も設けられていない。納得がいくまで試し、気に入ったらライセンスを購入すればよいだろう。ライセンスの価格は個人向けの場合で99米ドルとなっており、3年間のアップデートが付属する。

期間や機能に制限なく試用できる(ダークテーマを除く)が、継続利用する場合はライセンスの購入を

ソフトウェア情報

「Sublime Merge」
【著作権者】
Sublime HQ Pty Ltd
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
シェアウェア 99米ドルなど
【バージョン】
Build 1055(18/09/20)