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高機能コードエディターの元祖「Sublime Text 3」がアップデート、v3.1に

高DPIモニターのサポートが大きく強化。合字のレンダリングにも対応

「Sublime Text 3」v3.1 Build 3170

 豪Sublime HQ Pty Ltdは7日(現地時間)、プログラマー向けの高機能テキストエディター「Sublime Text 3」の最新版v3.1を正式公開した。パフォーマンスの向上やAPIの拡充、不具合の修正に加え、いくつかの新機能が導入されている。

 まず、高DPIモニターのサポートが大きく強化された。たとえば、Windows 8.1/10では解像度の異なるマルチモニター環境下で各モニターの設定に応じたスケーリングを行う“Per-Monitor DPI”をサポート。8Kモニターや300%のDPIスケールにも対応し、専用の高解像度アイコンが用意された。また、ミニマップなどのレンダリングも改良されているという。

 次にレンダリング関連では、複数の文字を合成して一文字にする“合字(リガチャ)”がサポートされた。「FiraCode」など、合字を活用したフォントも正常にレンダリングできる。また、絵文字のレンダリングと選択が改善。プロポーショナルフォントのタブ幅が正しく計測されるようになった。Windows版ですべてのフォントがDirectWriteでレンダリングされるようになったのも大きな変更点だ。

 そのほかにも、JSONで記述できるカラースキーマの仕組みが導入され、シンタックスハイライトの色設定を容易にカスタマイズできるようになった。

合字を活用した「FiraCode」フォントなども利用可能に(同社ブログより引用、以下同)
シンタックスハイライトの色設定を容易にカスタマイズできるように

 「Sublime Text」は、Windows/Mac/Linuxで動作するクロスプラットフォーム対応のテキストエディター。構文色分けをはじめとする開発者向け機能が充実しており、プログラマー向けのモダンエディターとしては草分け的存在と言える。期限なく無償で試用できるが、継続的に利用する場合はライセンス(80米ドル)の購入が必要となるので注意。

ソフトウェア情報

「Sublime Text 3」
【著作権者】
Sublime HQ Pty Ltd
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
シェアウェア 80米ドル
【バージョン】
3.1 (BUILD 3170)(18/05/07)