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ゲームプレイのストリーム配信サービス“Mixer”、大規模更新“Season 2”を発表
視聴者の参加を促すとともに配信者の収益化機会を拡充してコミュニティの活性化を図る
2018年11月6日 13:00
ゲームプレイのストリーム配信サービス“Mixer”は11月1日(米国時間)、大規模アップデート“Season 2”を発表した。視聴者がストリーミングに参加する方法を拡充するとともに、配信者に新しい収益化の機会を提供して、コミュニティの活性化を図る。
“Mixer”(旧“Beam”)は、ゲームプレイをライブ配信(生放送)できるようにするサービス。レイテンシ(遅延)がほぼゼロのリアルタイム配信を特徴としており、チャットを介した視聴者とのコミュニケーションも充実している。2016年8月からMicrosoft傘下となっており、Windows 10の“ゲーム バー”やXbox Oneとネイティブに統合されているのも魅力だ。
“Season 2”で投入される新機能や改善は多岐にわたり、来年にかけて逐次投入される予定。現在のところ利用できるのは“Skills”と“Sparks Patronage”の2つとなる。
“Skills”はチャットにコマンドを入力して、ステッカーやアニメーションGIFを送る機能だ。花火などの派手なエフェクトを追加することできる。パートナーのチャネルでスキルを利用すれば、そのチャネルを財務的にサポートすることも可能。新しい“Skills”も続々と追加される予定で、ロックを解除して収集するという楽しみ方もできる。
もう1つの“Sparks Patronage”は、“Mixer”のポイントシステムともいうべき“Sparks”をストリーマー(配信者)に寄付して、ストリーマーのパトロンになれるシステムだ。視聴者が“Sparks”を獲得するにはストリームを観るだけでよく、ポイントの購入などは不要。“Sparks”を受け取ったストリーマーは、それを貯めて収益化することができる。
そのほかにも、“Mixer”で利用できる仮想通貨“Mixer Embers”が間もなく導入される予定。“Sparks”より一歩踏み込んだ支援を行いたい場合に利用できる。また、来年には“Progression”と呼ばれる実績システムが追加され、チャットへの参加やスキルの使用、他のユーザーから拍手を受けるといったさまざまなアクションが評価されるようになる。ストリーミング技術にも自動ビットレートの切り替えやRTMP(Real Time Messaging Protocol)規格のインジェストをサポートするといった改善が加えられるほか、ビデオの問題を簡単に報告できる仕組みが整備されるという。