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最新の衛星写真で現在の様子を ~Web/Mobile版「Google Earth」に3D建物表示を無効化するオプション

帯域幅に余裕のない環境では、データ通信量を抑えられるメリットも

 米Googleは1月9日(日本時間)、Web版とモバイル(iOS/Android)版の「Google Earth」に3Dレイヤー(建物の3D表示)をON/OFFする機能を導入した。

 「Google Earth」では建造物の3Dモデルを地図上にマッピングし、都市の様子をリアルに表現することができる。しかし、常にスクラップ&ビルドされ、様変わりしてゆく都市へ追随し、3Dモデルを更新していくのは大変な労力だ。そのため、すでに存在しない建物が「Google Earth」上ではそのままになっていたり、逆に新しく建てられたランドマークが「Google Earth」上には存在しないということも少なくない。3Dレイヤーを一時的に無効化し、フレッシュな衛星写真へ切り替えた方が、現在の様子に忠実な表示になることもある。

 そこで、導入されたのが3DレイヤーのON/OFFを気軽に切り替えられるオプションだ。たとえば3Dレイヤーが有効になっている場合、“レゴランド”(名古屋市)のある場所はまだ更地だ。しかし、3Dレイヤーを無効化すると、現在の“レゴランド”の様子が現れる。場合によっては、3Dレイヤーを無効化した方が最新の様子が反映されていることがわかる。

3Dレイヤー(建物の3D表示)をOFFにしたときの“レゴランド”(左)とONにした“レゴランド”(右)

 このオプションは、メニューパネルにある[地図のスタイル]セクションの最下部に配置されている。3Dレイヤーのトグルスイッチのほかにも、地図に表示する要素を用途によって切り替えることが可能だ。

メニューパネル
[地図のスタイル]セクション。3Dレイヤーを無効化すると、ランドマークの立体モデルが表示されなくなるのがわかる

 なお、3Dレイヤーを無効化するとデータの通信量を抑えることが可能。帯域幅に余裕のない環境では、3Dレイヤーを無効化すると「Google Earth」の閲覧がスムーズになる場合があるので活用したい。