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「Windows 10 19H1」Build 18329が公開 ~“Windows MR”でWin32アプリの実行をサポート

日本語版「Windows 10 Pro」などには未配信

 米Microsoftは2月1日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18329(19H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リング参加ユーザー向けに公開した。なお、本ビルドは日本語版「Windows 10 Pro」など、一部のエディション・ロケールには配信されていないので注意。

 今回のアップデートでは、OSの検索画面が改善。最上部に“Top Apps”と呼ばれるセクションが追加された。わざわざ検索キーワードを入力しなくても、最近利用したアプリへすばやくアクセスできる。この変更はサーバー側で行われているため、Build 18329へ更新していなくても利用できることがあるようだ。

OSの検索画面が改善。最上部に“Top Apps”と呼ばれるセクションが追加

 また、仮想現実環境“Windows Mixed Reality(Windows MR)”で「Spotify」、「Paint.NET」、「Visual Studio Code」といったWin32 デスクトップアプリが実行できるようになった。[すべてのアプリ]にある“Classic Apps(Beta)”というフォルダーからアプリを実行すると、仮想空間でWin32アプリが起動する。

“Windows MR”でWin32アプリの実行をサポート

 そのほかにも、“ADLaM”と“Osage”のキーボードがサポートされた。“ADLaM”はギニア、ナイジェリア、リベリアなど中央アフリカで使われているフラニ語を記述するための書記体系(アルファベット)。昨年10月にリリースされたBuild 18252からフォントがサポートされているが、今回キーボードも利用できるようになった。一方、“Osage”は北米のネイティブアメリカン・オーセージ族の母語を表記するために編み出されたアルファベット。2005年を最後にネイティブスピーカーが絶えてしまったが、言語を保存しようという活動が今なお続いている。

“ADLaM”のタッチキーボード