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“Small Basic Online 1.0”がプレビュー公開 ~デバッグ機能やヒント機能を導入

ローカルインポート・エクスポートも実装へ

“Small Basic Online 1.0”がプレビュー公開

 米Microsoftは2月8日(現地時間)、初心者向けプログラミング環境「Small Basic」のオンライン版“Small Basic Online 1.0”のプレビュー版を一般公開した。ユーザーインターフェイスが刷新されたほか、ヘルプ機能やデバッグ機能の充実が図られるなど、次世代「Small Basic」の到来が間近であることを思わせる内容となっている。

 「Small Basic」は、Microsoftが子ども向けに開発したプログラミング言語の開発・実行環境。学習の容易さに定評のある「BASIC」言語をベースに一部の煩雑な仕様を取り除いた簡易版。「Small Basic 1」はWindowsで動作するデスクトップ版アプリしかなかったが、次期バージョンとなる「Small Basic 2」はWebブラウザーさえあればどのプラットフォームでも楽しめるオンライン版も搭載される予定で、そのプロトタイプとして昨年8月には“バージョン 0.9”がプレビュー公開されている。

 オンライン版の“バージョン 1.0”ではユーザーインターフェイスデザインが一新され、大きくてシンプルなボタンはそのまま、モダンなルック&フィールとなった。

 機能面では、オブジェクトとメソッドを調べるための[Libraries(ライブラリ)]ペインが追加された。ホバーヒント機能も導入されており、ソースコードのオブジェクトとメソッドの上にマウスカーソルを移動させれば、簡単なヘルプをその場で参照できる。

ヘルプ機能が充実

 加えて、新規に設計されたデバッガーを搭載。ソースコードを一行ずつ逐次実行しながら、変数に格納されている値やコールスタックを確認できる。コードを動かせることだけで満足できなくなった子どもたちのステップアップを助けてくれることだろう。

新規に設計されたデバッガーを搭載

 そのほかにも、ファイルをローカルへ保存したり、ローカルのファイルを読み込む機能が追加された。これはデスクトップ版「Small Basic」との相互運用のための機能だ。将来的にはTXT形式でインポートしたり、オンラインギャラリーへ公開する機能も導入される予定で、オンラインとローカルの連携はもっと容易になる予定だ。起動時の読み込みに時間がかかる、“タートル”が「Microsoft Edge」で表示されないなど、まだ解決すべき問題は多く残されているが、興味のあるユーザーはテストに参加してみてほしい。