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「OpenSSL 3.0.0」の設計概要のドラフトが公開

内部アーキテクチャーが大きく変わるが、既存アプリへの影響は最小限となる見込み

「OpenSSL」の公式ブログ

 「OpenSSL」の開発チームは2月13日、「OpenSSL」の次期メジャーリリース「OpenSSL 3.0.0」の設計概要のドラフトを公開した。

 「OpenSSL 3.0」では、内部アーキテクチャーが見直され、多くの変更が行われる予定だ。最大の変更は、既存の“Engine”インターフェイスに代わり、“プロバイダー”と呼ばれる概念が新たに導入されることだ。暗号化アルゴリズムのサポートとメンテナンスを容易に行えるよう、実装とAPIの分離が図られる。また、FIPSモジュールが標準で組み込まれ、バージョンも“3.0.0”に揃えられる。

 その一方で、既存アプリケーションへの影響は最小限に抑えられる見込み。“行儀のよい”アプリであれば、ほとんどが再コンパイルだけで動作するという。また、APIの多くが廃止予定となるが、削除は当面の間見送られる。