ニュース

Adobe、「Acrobat DC」「Acrobat Reader DC」のセキュリティパッチを定例外で公開

月例パッチに対策漏れ、機密情報を盗み取られる可能性

Adobe、「Acrobat DC」「Acrobat Reader DC」のセキュリティパッチを定例外で公開

 米Adobe Systemsは2月21日(現地時間、以下同)、「Adobe Acrobat DC」および「Adobe Acrobat Reader DC」のセキュリティアップデートを予告通り公開した。12日の定例アップデートで対策が十分でなかった脆弱性が1件、修正されている。

 同社が公開したセキュリティ情報(APSB19-13)によると、「Adobe Acrobat DC」および「Adobe Acrobat Reader DC」の旧バージョンには情報漏洩の脆弱性があり、悪用に成功すると現在のユーザーのコンテキストで機密情報が盗み取られる可能性があるという。脆弱性の深刻度は、同社基準で3段階中最高の“Critical”。セキュリティアップデートの適用優先度はすべての製品で“2”とされており、30日程度以内を目安に以下の最新版へのアップデートが推奨されている。

  • 「Acrobat DC」(Continuous)v2019.010.20098(Windows/Mac)
  • 「Acrobat Reader DC」(Continuous)v2019.010.20098(Windows/Mac)
  • 「Acrobat 2017」(Classic 2017)v2017.011.30127(Windows/Mac)
  • 「Acrobat Reader DC 2017」(Classic 2017)v2017.011.30127(Windows/Mac)
  • 「Acrobat Reader DC」(Classic 2015)v2015.006.30482(Windows/Mac)
  • 「Acrobat DC」(Classic 2015)v2015.006.30482(Windows/Mac)

 「Acrobat DC」および「Acrobat Reader DC」はWindows/Macに対応しており、同社のWebサイトからダウンロード可能。すでにインストール済みの場合は、自動アップデート機能で最新版へ更新できる。