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コードサイニング証明書問題を解決 ~フリーのテキストエディター「Notepad++」v7.7

再びDigiCert社の支援が得られる

コードサイニング証明書問題を解決した「Notepad++」v7.7

 無料のテキストエディター「Notepad++」の最新版v7.7が、5月19日に公開された。本バージョンから、コードサイニング証明書による署名が再び行われるようになっている。

 コードサイニング証明書は、アプリにデジタル署名を施して配布元を明らかにし、配布の途中でなりすましや内容の改竄が行われていないことを保証する。偽のアプリを掴まされるのを防止するための仕組みだ。

 「Notepad++」プロジェクトはかつてDigiCert社によって寄贈された証明書を利用してアプリのインストーラーにデジタル署名を施していたが、それが今年初めに期限切れを迎えた。そこでプロジェクトは新たな証明書を手ごろな価格で購入しようと試みたが、会社・組織という体裁をなしていないため「Notepad++」名義(CN)で証明書を取得できなかった。そのため、v7.6.4からは署名のない状態で「Notepad++」が配布されていた。

 v7.7では、このコードサイニング証明書が復活。再びDigiCert社の支援が得られたことで、問題が解消された。

 「Notepad++」は、オープンソースで開発されているプログラマー向けのテキストエディター。実行速度を重視したコンパクトなサイズながら、幅広いプログラミング言語をサポートしたコード補完機能とシンタックスハイライト機能を備えているほか、「メモ帳」の代わりに起動するよう設定することもできる。寄付歓迎のフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。

ソフトウェア情報

「Notepad++」
【著作権者】
Notepad++ team
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
7.7(19/05/19)