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GitHub、フリーのコードエディター「Atom 1.38」をリリース

「Atom 1.39」はあいまい検索の大幅なパフォーマンス向上を狙う

「Atom」v1.38.1

 米GitHubは6月11日(現地時間)、コードエディター「Atom」の新版「Atom 1.38」を正式公開した。「Atom 1.38」では同梱の“GitHub”パッケージでいくつかの改善が施されたほか、JavaScript、ERB、PythonおよびJSONのサポートが改善された。

 「Atom」は、プロジェクトホスティングサービス“GitHub”の創設者Chris Wanstrath氏が2008年に開発を始めたオープンソースのコードエディター。ベースにはクロスプラットフォーム対応デスクトップアプリを開発するためのフレームワーク「Electron」が使われており、Windows/Linux/Macで利用可能。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。執筆時現在の最新版は、13日付けでリリースされたv1.38.1。

 「Atom 1.38」における変更は比較的小規模だが、JavaScriptの“switch”文やPythonの“if”文の折り畳みが改善されたほか、ERB(Rubyで使われているテンプレート言語)でコメントのシンタックスハイライトが改善されるなど、細かい使い勝手の向上が図られている。

 また、構文解析システム「tree-sitter」がJSONにも導入。構文強調のパフォーマンスが大幅に向上したほか、コードのブロック単位で折り畳みや選択が行えるようになった。

なお、次期バージョンのベータ版「Atom 1.39」のリリースもアナウンスされている。「Atom 1.39」では「Electron 3.1」へのアップグレードに加え、「ripgrep」ベースのあいまい検索が初期状態で有効化される予定。同社の公式ブログによると、標準モードに比べて最大で約22倍のパフォーマンス向上が見込めるという。

「ripgrep」ベースのあいまい検索を導入することでパフォーマンスの向上を図る

ソフトウェア情報

「Atom」安定版
【著作権者】
GitHub Inc.
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.38.1(19/06/13)