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GitHub、フリーのコードエディター「Atom 1.39」をリリース ~あいまい検索が大幅に高速化

「Electron」がv3.1へ更新され、コアが「Google Chrome 68」相当へ

「Atom」v1.39.1

 米GitHubは7月23日(現地時間)、コードエディター「Atom」の新版「Atom 1.39」を正式公開した。次期バージョンのベータ版「Atom 1.40」のリリースもアナウンスされている。

 「Atom」は、プロジェクトホスティングサービス“GitHub”の創設者Chris Wanstrath氏が2008年に開発を始めたオープンソースのコードエディター。さまざまなパッケージで機能を自由に拡張できるのが特徴だ。ベースにはクロスプラットフォーム対応デスクトップアプリを開発するためのフレームワーク「Electron」が使われており、Windows/Linux/Macで利用可能。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

 「Atom 1.39」では「Electron」がv3.1へ更新され、コアが「Google Chrome 61」相当から「Google Chrome 68」相当へとアップデートされた。セキュリティが強化されたほか、非同期イテレーターや非同期ジェネレーターといったブラウザー機能が新たにサポートされ、パッケージから利用できるようになった。

 また、「ripgrep」ベースの新しい検索バックエンドが採用され、巨大なレポジトリでプロジェクト全体にわたる検索が大幅に高速化された。この「ripgrep」検索は、今のところ実験的オプションとして提供されており、「find-and-replace」パッケージの設定で有効化可能。同社によると、最大で22倍の速度向上が見込めるという。

 そのほかにも、サイズの大きな単一行ファイルの読み込みが高速化。TypeScriptにおけるJSXサポートも強化された。また、次期「Atom 1.40」では「Atom」の内部でプルリクエストのステータスを確認する機能がテストされる。

ソフトウェア情報

「Atom」安定版
【著作権者】
GitHub Inc.
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.39.0(19/07/23)