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「GIMP 2.10.12」が公開 ~Windows 10のユーザーインストールフォントに対応
フリーで利用できる高機能な画像編集・処理ソフト
2019年6月18日 07:30
フリーの画像編集ソフト「GIMP」の最新安定版v2.10.12が、6月12日に公開された。アナウンス時はまだバイナリが公開されていなかったが、現在は利用可能。「GIMP 2.10.12」ではアプリのクラッシュを引き起こす厄介な不具合が修正されたほか、いくつかの新機能と改善が導入されている。
まず、Windows版でユーザーインストールフォントが暫定的にサポートされた。最近のWindows 10では管理者権限がなくてもユーザー単位でフォントを導入できるが、この方法でセットアップされたフォントを「GIMP」でも扱えるようになる。
ただし、開発者が不足しているためテストが不十分である点には注意したい。現在、「GIMP」の開発チームにWindowsユーザーはおらず(Macも同様)、GNU/Linux版は安定して動作するものの、他のプラットフォームの開発は手薄だという。「GIMP」プロジェクトは積極的な貢献を呼び掛けている。
そのほかにも、レイヤーをマージせずにTIFF画像をエクスポートする機能や[暗室]ツールの覆い焼き・焼き込み操作でインクリメンタルモードが導入された。また、描画処理を一部変更することで、特定条件下でのパフォーマンスが大幅に向上。トーンカーブツールが[自由選択]ツールが改善されたほか、新しいオフセットツールが導入された。
「GIMP」は、オープンソースの画像編集・処理ソフト。Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在同プロジェクトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「GIMP for Windows」
- 【著作権者】
- Spencer Kimball, Peter Mattis and the GIMP Development Team
- 【対応OS】
- Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.10.12(19/06/12)