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「GitKraken 6.0」が公開 ~大幅なパフォーマンスアップ、タブ機能も導入
利用条件の変更や料金プランの改訂に注意
2019年6月18日 14:48
米Axosoftは6月17日(現地時間)、クロスプラットフォーム対応のGUI「Git」クライアントソフト「Axosoft GitKraken」の最新版v6.0.0を公開した。本バージョンでは新機能の開発を控え、パフォーマンスの向上に注力。その結果、アプリの起動時間で2.3倍、リポジトリのオープンで1.4倍、「Git LFS」を利用した大規模リポジトリのチェックアウトに至っては14倍もの高速化が実現された。
このパフォーマンスアップの副産物として導入されたのが、タブ機能だ。複数のリポジトリをタブで切り替える機能はこれまでも検討されていたものの、リポジトリを複数開いて保持するのはメモリ使用量の面でデメリットが大きく、実現されることはなかった。しかし今回、リポジトリを切り替える際のオーバーヘッドが大きく削減され、内容を破棄して新たにリポジトリをロードしても十分なパフォーマンスを得られるようになった。そのため、予定されていなかったタブ機能が急遽実現することになったという。
一方で、「GitKraken」でお馴染みとなっている“クラーケン(イカの怪物?)”のアニメーションはパフォーマンス改善の犠牲となってしまった。代わりに、ギャラリーページでさまざまな“クラーケン”たちを楽しむことができる。
「GitKraken」はWindows/Mac/Linuxをサポートしており、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロード可能。Windows版はWindows 7以降に対応しており、窓の杜ライブラリからダウンロードすることもできる。
なお、本バージョンでは利用条件が一部変更されているので注意。以前のバージョンは“非商用に限り無償”だったが、v6.0からは商用・非商用に限らず、無償版で開けるのは公開リポジトリのみとなった。無償利用の基準がより明確になった一方で、個人利用であっても非公開リポジトリを扱えなくなったのはデメリットといえるだろう。併せて、料金プランの改訂も行われている。
一方、“カンバン”スタイルのタスクトラッキングツール「Blo Boards」は、商用・非商用を問わず、無償で提供されるようになった。
ソフトウェア情報
- 「GitKraken」Windows版
- 【著作権者】
- Axosoft, LLC
- 【対応OS】
- Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(基本機能のみ)
- 【バージョン】
- 6.0.0(19/06/17)