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Intelの古いストレージドライバーは「May 2019 Update」と非互換 ~該当環境の更新を停止
特定ドメインへ接続されたデバイスが起動しなかったり、リスタートを繰り返す問題も
2019年7月26日 15:23
米Microsoftは7月25日(現地時間)、Intelの「ラピッド・ストレージ・テクノロジー(RST)」ドライバーの特定バージョンと「Windows 10 バージョン 1903(May 2019 Update)」の間に互換性問題があることを明らかにした。
同社によると、問題が確認されているのは「Intel RST」ドライバーのv15.1.0.1002からv15.5.2.1053まで。「Windows 10 バージョン 1903」だけでなく、サーバーOSである「Windows Server バージョン 1903」にも影響する。該当する環境では「May 2019 Update」のアップグレードがブロックされる。
v15.5.2.1054およびそれ以降のバージョンの「Intel RST」ドライバーには互換性があるため、ドライバーを更新してOSを再起動すれば「Windows 10 バージョン 1903」へのアップデートは可能(推奨バージョンはv15.9.6.1044)。同社は適合する「Intel RST」ドライバーをアップデートするまで、[今すぐ更新]ボタンや「メディア作成ツール」を利用した手動アップデートを行わないよう呼び掛けている。
なお、同日付けでMIT Kerberos realmを利用するように設定されたドメインへ接続されたデバイスで、起動しなかったり、リスタートを繰り返す問題が報告されていることも明らかにされた。現在、同社は原因を調査中だが、累積的更新プログラム「KB4497935」をアンインストールすることで解決されるという。修正プログラムの提供は8月半ばになる予定。