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今秋の正式リリースへ向けて「Windows 10 19H2」Build 18362.10022が“Slow”リングに

2019年9月の月例更新プログラムの内容を反映

「Windows 10 19H2」Build 18362.10022がリリース

 米Microsoftは9月25日(現地時間)、「Windows 10 19H2」Build 18362.10022を“Windows Insider Program”の“Slow”リングで公開した。登録ユーザーは、“Windows Update”からアップデート可能。

 「Windows 10 19H2」は、今秋正式リリースされる予定の次期“機能アップデート”(年2回実施される大型アップデート)。従来の機能アップデートとは異なり、フルビルドアップデートではなく累積的更新プログラム(以前に配布された修正も含んだパッチ)としての提供となっており、比較的小規模な改修にとどまるようだ。

 本ビルドでは、2019年9月の月例更新プログラム(KB4515384)相当の改善が行われた。VB6/VBA/VBScriptでエラーが発生する問題「SearchUI.EXE」プロセスのCPU使用率が異常に高くなる問題が修正されたほか、CPUの投機的実行機能をターゲットにしたサイドチャネル脆弱性“Microarchitectural Data Sampling(MDS)”に対する保護が、32bit(x86)版にも導入されている。

 また、“Windows Server Update Service(WSUS)”を利用してプレリリース版の機能アップデートを管理できるようになったことも併せて発表された。IT管理者は“WSUS”でプレビュー版Windows 10を組織展開できる。また、“Windows Insider Program for Business”ユーザーは“Slow”リングの「Windows 10 19H2」でMicrosoftのサポートをリクエストできるようになったこともアナウンスされている。企業における「Windows 10 19H2」の早期評価を進めたいという意図がうかがえる。