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Google、検索サービスにおける「Adobe Flash」コンテンツのサポートを今年中に終了
ユーザーやWebサイトへの影響はほぼなし
2019年10月31日 10:45
米Googleは10月28日(日本時間)、“Google 検索”における「Adobe Flash」コンテンツのサポートを今年中に終了すると発表した。
まだWebで静的コンテンツが主流であった黎明期、ゲームやビデオといったリッチな動的コンテンツをオンラインで配信するためには「Adobe Flash Player」や「Microsoft Silverlight」などのWebブラウザープラグインが必要だった。なかでも「Adobe Flash Player」ランタイムは、2013年の後半だけでも5億回インストールされるなど、一時はデファクトスタンダードの地位を占めていた。
しかし、近年ではHTML5、WebGL、WebAssemblyといったオープンなWeb標準技術が成熟し、これまで「Flash」が必要とされていたコンテンツのほとんどが、プラグインなしで実現できるようになった。その一方で、プラグインの仕組みがWebブラウザーの動作速度や安定性、セキュリティの面で悪影響を及ぼす点がクローズアップされるようになり、「Flash」をWebブラウザーから排除する機運が高まる。そしてとうとう、2017年にAdobeが「Flash Player」の更新と提供を2020年末で終了することを発表。これを受け、メジャーブラウザーによるサポートも段階的に縮小されている。
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同社によると、WebページにFlashコンテンツが含まれていても“Google 検索”では無視されるようになるほか、単独のSWFファイルが“Google 検索”のインデックスに登録されなくなる。しかしほとんどの場合、ユーザーにもWebサイトにも影響しないとのこと。