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“WebXR Device API”をサポートした「Google Chrome 79」がベータテスト中
混合コンテンツや「TLS 1.0」「TLS 1.1」の排除も進む
2019年11月12日 11:00
米Googleは10月31日(現地時間、以下同)、「Google Chrome 79」のベータ版に追加された新機能を発表した。「Google Chrome 79」の目玉は、“WebXR Device API”のサポートだ。
“WebXR Device API”は、仮想現実(VR)や複合現実(AR)をWebブラウザーで実現するためのAPI。「Google Chrome 56」からサポートされている“WebVR API”(VRのみをサポート)の後継に当たり、互換性のあるVR/AR出力デバイス(スマートフォンやヘッドセット)を検出したり、デバイスへVR/ARフレームをレンダリングしたり、視聴者の位置・向き(ポーズ)の取得などを行う。ゲームや360度コンテンツ、商品のバーチャル体験などがWebで楽しめるようになるだろう。
そのほかにも、Web標準候補となっている機能をテストする“Origin Trial”では“rendersubtree”属性によるレンダリングの最適化や、デバイスが省電力モード(スリープ、ロック)へ移行するのを防止する“Wake Lock API”の最新版をテストすることが可能。また、混合コンテンツのブロックを解除するための新しいオプションや「TLS 1.0」「TLS 1.1」を利用したWebサイトに接続するとアドレスバーに“Not Secure(保護されていない通信)”というラベルを表示する機能なども導入される。
「Google Chrome」ベータ版はWindows/Mac/Linux/Android/Chrome OSに対応するフリーソフトで、現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10で利用できる。