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Google、デスクトップ版「Chrome 78」を正式公開 ~ネイティブファイルシステムに対応

37件の脆弱性が修正されているので注意

Google、デスクトップ版「Google Chrome 78」を正式リリース

 米Googleは10月22日(現地時間)、デスクトップ版「Google Chrome 78」を正式リリースした。Windows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10で利用できる。

 「Google Chrome 78」では“CSS Properties and Values API Level 1”をはじめとする新しいAPIがサポートされたほか、“Service Worker”のインポート処理が標準仕様に準拠するよう改訂され、「Firefox」や「Safari」と同じ動作となった。

 また、ネイティブファイルシステムとSMSの受信が“Origin Trial”でサポートされる。“Origin Trials”は“webkit-*”“moz-*”といったベンダープレフィックスに頼らずに、先行実装機能をテストするために設けられた仕組み。大きな問題がなければ、両APIとも「Google Chrome 80」での正式対応が見込まれている。

 そのほかにも、「Google Chrome 78」ではDNSによる名前解決をセキュアに行う“DNS-over-HTTPS”が一部環境で実験される。タブにマウスカーソルを移動させたときのツールチップがリッチになるなど、ユーザーインターフェイス関連でも細かい改善が盛り込まれているようだ。

タブにマウスカーソルを移動させたときのツールチップ

 なお、本バージョンでは37件の脆弱性が修正されているので注意。脆弱性の深刻度の内訳は、同社基準で4段階中上から2番目の“High”が3件、上から3番目の“Medium”が12件、最低の“Low”が6件などとなっている。