このWebサイトはいつも読み込みが遅い ――「Google Chrome」に通知機能が追加へ

公式ブログ“Chromium Blog”

　「Google Chrome」はリリース当初より“スピード”を重視して開発が進められているが、これ以上Webページの読み込みにかかる時間を短縮するには、Webブラウザー側の改善だけでは限界がある。Webサイト側の最適化も同時に進めなければならないだろう。そこで米Googleは11月11日（現地時間）、「Google Chrome」でいくつかの機能をテストする計画を明らかにした。Webサイトの読み込みが遅い場合にユーザーへ知らせるだけでなく、管理者にWebサイトの最適化を進めるよう促す意図があるようだ。

　同社はとりあえずのアイデアとして、日常的に読み込みの遅いWebサイトへ接続する場合はスプラッシュ画面でそれを知らせる方法や、最適化済みのWebサイトではローディング処理のプログレスバーを緑色にするといった方法を検討しているという。リンクの右クリックメニューにリンク先サイトの読み込みが遅いことを示し、ユーザーがリンクをクリックするかどうかを選べるような仕組みも考えているようだ。

いつも読み込みが遅いWebサイト、きちんと最適化されているWebサイトをユーザーがわかりやすいように

　Webページの読み込みにかかる時間は、Webサイトがどれだけ最適化されているかだけでなく、ネットワークやデバイスの状態にもよる。そのため、同社はそうした要因も考慮したWebサイトの最適化基準を模索する考えだ。開発者はそれが示されるのを待たずに、“PageSpeed Insights”や“Lighthouse”といったツールを活用してWebサイトの改善に努めるべきだろう。