ニュース

さよならFTP ~「Google Chrome 80」でFTP接続は非推奨に

「Chrome 82」で機能を完全に削除

「Google Chrome」でFTPサーバーに接続した様子

 米Googleは12月19日(現地時間)、「Google Chrome 80」で廃止・非推奨となった機能を開発者向けWebサイト“Google Developers”で発表した(記事タイトルは「Chrome 78」となっているが、「Chrome 80」の誤りだと思われる)。なかでも注目は、FTPプロトコルのサポートがとうとう非推奨となり、段階的に削除されることだ。

 「Google Chrome」のFTP実装では暗号化された接続(FTPS)がサポートされていないため、安全に利用できるとはいいがたい。とはいえ、WebブラウザーにおけるFTP接続の需要は減り続けており、FTP関連の機能にこれ以上投資することは現実的ではないだろう。

 そこで、「Chrome 72」でFTPを介したドキュメントサブリソースのフェッチングおよびトップレベルのFTPリソースのレンダリングを廃止して以降、「Google Chrome」におけるFTP対応は縮小の一途をたどっていた。そしてとうとう、「Chrome 80」からFTP接続は非推奨となり、段階的に廃止されていくことになった。

 機能の廃止は、以下のスケジュールで実施される予定。

  • Chrome 80(2020年2月、安定版リリース):非エンタープライズクライアントで既定無効に。コマンドライン(“--enable-ftp”オプションおよび“--enable-features=FtpProtocol”オプション)または“chrome://flags”画面でフラグ“#enable-ftp”フラグを有効化することで継続利用が可能
  • Chrome 81(2020年3月、安定版リリース):すべての「Chrome」インストールでデフォルト無効に。ただし、コマンドラインフラグを利用すれば有効化可能
  • Chrome 82(2020年4月、安定版リリース):FTPサポートを完全に削除