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ブロックを組み合わせてレトロゲーム開発! ~Microsoft、「MakeCode Arcade」を一般公開

対応ハードウェアへ実際にDLしてプレイできるゲームをブラウザーで。JavaScriptも利用可能

Microsoft、「MakeCode Arcade」を一般公開

 米Microsoftは1月6日(現地時間)、「Microsoft MakeCode Arcade」を一般公開した。ブロックエディターを使ってビジュアルコーディングできるMicrosoftの教育向けプログラミング環境「MakeCode」を2Dレトロゲームの制作に特化させたもので、開発したゲームは対応ハードウェアにダウンロードして実際にプレイすることが可能。最近では日本でも対応する開発ボードを入手できるようだ。

 「Microsoft MakeCode Arcade」を利用すると、「Scratch」や「Code.org」のようにさまざまなブロックを組み合わせながら、Webブラウザーで楽しくゲームコーディングを学ぶことが可能。汎用プログラミング言語(JavaScript)へ切り替えることもできるので、入門レベルを脱した子どもたちのステップアップとしても最適だ。

さまざまなブロックを組み合わせながら、Webブラウザーで楽しくゲームコーディングを学べる
JavaScriptへ切り替えることも可能(紹介動画によるとPythonも利用できるとのこと)

 一般の「MakeCode」との違いは、レトロゲーム開発に役立つツールが標準で同梱されている点にある。スプライトの編集やドローツール、それらを管理するリソースギャラリーなどが利用できるほか、正式版ではマップの編集を行うタイルマップエディターが改善されているという。スプライトをアニメーションさせるための拡張機能も豊富に用意されている(ベータ版で作成された古いタイルマップも拡張機能として追加できる)。

 開発したゲームは、ハードウェアにダウンロードして実際にプレイできる。ギャラリーで公開されているサンプルをダウンロードして遊んでみてもよい。完成した作品は、ソースコードの共有サイト“GitHub”で公開することも可能だ。

「Microsoft MakeCode Arcade」のWebサイト。チュートリアルやサンプルを試すこともできる

 なお、「Microsoft MakeCode Arcade」は今後、新学期(海外は9月が主流)に合わせて毎年夏にメジャーバージョンアップを行っていくとのこと。コンピューターサイエンスとゲーム開発をカバーしたカリキュラムも用意される。