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「Opera 67」が正式公開 ~“R2020”リリースと題し、タブ管理機能を大幅に強化
2020年2月27日 13:40
ノルウェーのOpera Softwareは2月25日(現地時間)、デスクトップ向けWebブラウザー「Opera」の最新安定版「Opera 67」を正式公開した。“R2020”とブランディングされた一連のリリースの第1弾となる。
「Opera」は2017年より、“Reborn”というブランドを冠して毎年WebブラウザーのUIと機能を拡張する取り組みを進めてきた。たとえば“Reborn 1”ではサイドバーにメッセンジャーを組み込み、明・暗テーマへの対応を行った。続く“Reborn 2”ではiPhone用/iPad向け無料Webブラウザー「Opera Touch」と連携できる“My Flow”を、“Reborn 3”では“Web 3.0”対応を銘打ち暗号通貨ウォレットを統合している。
今年の「Opera」は“Reborn”ではなく“R2020”の名が与えられるようだ。今回のアップデートは主にタブ機能の強化がフォーカスされている。
まず、新たに“ワークスペース”と呼ばれる概念が導入された。これは“プライベート”や“仕事”、“調べもの”といったコンテキスト(文脈)に応じてタブを整理する機能で、現在のところ5つまで利用可能。アイコンと名前は、サイドバーの設定画面から自分好みにカスタマイズできる。ちなみに、このサイドバーの設定画面も“R2020”でアップデートされているという。
アクティブなワークスペースは、サイドバーで青くハイライトされる仕組み。もしタブを間違ったワークスペースで開いてしまっても、タブの右クリックメニューから他のワークスペースへ移せる。また、[Ctrl]+スペースキーを押せば、「Opera」で開いているタブをキーワードで検索し、現在のワークスペースで開ける。
次に、タブをマウスオーバーした際に重複したタブを強調表示する機能も追加された。余計なタブを開くことは、目的のタブを探す邪魔になるだけでなくWebブラウザーのパフォーマンスを損なう原因にもなりかねない。重複タブを手軽に削除できれば、シンプルで高速なブラウジングに役立つだろう。
さらに、[Ctrl]+[Tab]キーで呼び出せる“タブサイクラー”も改善された。Webページのタイトルとサムネイルが水平表示されるようになり、以前より目的のタブを探して切り替えるのが楽になっている。
そのほかにも、「Google Chrome」に続き“DNS-over-HTTPS(DoH)”が利用できるようになった。ビデオコンテンツをデスクトップ隅にウィンドウ表示する“ビデオポップアウト”も改善され、タブに戻るボタンや次のトラックへ移動するボタンが追加された。
「Opera」はWindows/Mac/Linuxなどに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからダウンロードすることもできる。すでにインストール済みの場合は、自動更新機能を利用してアップデートすることも可能。