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暗号通貨ウォレットを統合 ~“Reborn 3”デザインをまとった「Opera 60」が正式公開

“Ethereum”を基盤とした分散型アプリ“DApp”にも対応した“Web 3.0”ブラウザー

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 ノルウェーのOpera Softwareは4月9日(現地時間)、デスクトップ向けWebブラウザー「Opera」の最新安定版「Opera 60」を正式公開した。本バージョンには、“R3(Reborn 3)”というコードネームでテストされていた新しいユーザーインターフェイスデザインが導入されている。

 「Opera」は、「Google Chrome」や「Vivaldi」などと同じ「Chromium」ベースのWebブラウザー。広告ブロッカー無償・無制限・認証不要のVPNサービス(ともにデフォルトでは無効)、スクリーンショットツールなどを標準で備えているのが特徴だ。もともとはノルウェー生まれのソフトだが、現在では中国資本の傘下となっている。

 「Opera 60」ではデザインのブラッシュアップが行われ、これまで黒背景だったサイドバーの色が、タブバーと同じ明るい色に統一された。ダークテーマへ切り替えれば、サイドバー・タブバーは両方とも黒を基調とした色となる。タブのデザインも他の部分との調和を重視したフラットで自己主張のないデザインとなり、ユーザーがよりコンテンツに集中できるようになった。スクリーンショットボタンもアドレスバーに移設されている。

“R3(Reborn 3)”というコードネームでテストされていた新しいユーザーインターフェイスデザイン

 ライトテーマとダークテーマの切り替えは、ツールバー右上に新設された[簡単設定]ボタンから行える。Windows 10ではシステム設定との連動も可能だ。また、[簡単設定]画面では壁紙の切り替えも簡単に行える。本バージョンには近未来SF映画にインスパイアされた特別版のテーマが2つ同梱されているので、試してみるとよいだろう。

ライトテーマとダークテーマの切り替えは[簡単設定]ボタンから。Windows 10ではシステム設定との連動も可能

 そのほかにも、「Opera 60」では暗号通貨ウォレット(Crypto Wallet)が統合された。設定画面(opera://settings/vpn)で機能を有効化し、QRコードをモバイル版「Opera」アプリで読み込んで連携させると、暗号通貨“Ethereum”を使った決済を「Opera 60」のサイドバーで行えるようになる。また、“Ethereum”を基盤とした分散型アプリ(DApp)もサポートしており、DAppエクスプローラーへのアクセスが可能だ。

暗号通貨ウォレット(Crypto Wallet)を統合
QRコードをモバイル版「Opera」アプリで読み込んで連携させると、暗号通貨“Ethereum”を使った決済を「Opera 60」のサイドバーで行えるように

 「Opera」はWindows/Mac/Linuxなどに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからダウンロードすることもできる。すでにインストール済みの場合は、自動更新機能を利用してアップデートすることも可能。