WebAssemblyで生まれ変わったWeb版「Google Earth」、Edge/Firefox/Operaでも利用可能に

Googleによるリリース

　米Googleは2月27日（現地時間）、Web版「Google Earth」が「Microsoft Edge」、「Firefox」、「Opera」で利用できるようになったと発表した。Web版「Google Earth」は昨年6月に“WebAssembly（WASM）”へ移植され、試験運用版として提供されていたが、「Firefox」や「Opera」ではシングルスレッドでしか利用できず、サポート外とされていた。

　初期バージョンのWeb版「Google Earth」は、C++言語で開発されたデスクトップ版の資産を活用するため、ネイティブコードを実行できる「NaCl（Google Native Client）」で実装された。そのため、「NaCl」をサポートする「Google Chrome」でしか動作しないという欠点を抱えていた。しかし、新しいバージョンはWeb標準技術“WebAssembly”が用いられており、「Google Earth」以外のWebブラウザーでも利用可能。ついに“Web版”と呼ぶにふさわしいクロスプラットフォーム性を身に着けることになった。

「Microsoft Edge」でWeb版「Google Earth」を動作させた様子

　なお、Appleの「Safari」ではまだWebAssembly版「Google Earth」は動作しない。同社は引き続き「Safari」対応に努めるとしている。