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「Microsoft Edge 81」の正式公開も延期 ~新型コロナウイルスの感染拡大による混乱に配慮(3月24日追記)

セキュリティ更新は提供、9件の脆弱性を修正したv80.0.361.69が「Chrome 80」の1日遅れで公開

安定版「Microsoft Edge」v80.0.361.69

 米Microsoftは3月20日(現地時間、以下同)、「Microsoft Edge 81」の安定リリースを延期すると発表した。新しい「Microsoft Edge」安定版へのアップデートは、一時的に停止される。

 この施策は、先日発表された「Google Chrome」「Chrome OS」のリリース一時停止に歩調を合わせたもの。「Google Chrome」や新しい「Microsoft Edge」のベースとなっているオープンソースプロジェクト「Chromium」は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響を鑑み、Web開発者や組織導入へのインパクトを最小限にするため、リリーススケジュールの調整が行われている。

 ただし、セキュリティアップデートは優先して実施されるとのこと。新しい「Microsoft Edge」の場合、19日付けで9件の脆弱性を修正したv80.0.361.69がリリースされている。1日で「Google Chrome 80」の更新に追随したことになる。

 また、同社によるとプレビューチャンネル(Canary、Dev、Beta)は通常のスケジュールでアップデートを続行するとのこと。メジャーリリースが凍結されるのは安定(Stable)チャンネルのみとなる。

 新しい「Microsoft Edge」はWindows/Macに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。手動で導入しなくてもいずれ現行の「Microsoft Edge」と置き換えられるが、日本では確定申告シーズンであることに配慮して4月17日以降、順次開始される予定だ。

 すでに新しい「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー(“…”アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。新しい「Microsoft Edge」のアップデートは他のMicrosoft製品の月例更新とは切り離されており、必要に応じて随時提供される

3月24日編集部追記: 「Microsoft Edge」のセキュリティ情報が更新され、v80.0.361.69で修正された脆弱性が1件追加されたため、記事を修正しました。