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2020年4月の「Excel」更新に問題、日本語を含む外部参照があるVBA・アドオンが読み込み不能に

Microsoftが修正パッチをリリース

2020年4月の月例アップデートを適用後に「Excel」で表示されるエラーメッセージ

「Microsoft Office」の2020年4月アップデートでは、リモートコードが実行される脆弱性(CVE-2020-0760)に対処するため、VBAからの外部ライブラリを参照する際のセキュリティチェックが強化されている。しかし、その副作用として日本語を含むモジュールへの参照で問題が確認されているという。

 「Microsoft Office」のサポートチームによると、2020年4月の月次セキュリティ更新プログラムを適用した「Excel 2010」以降の「Excel」(「Microsoft 365」アプリも含む)でVBAを含むファイルを開いたり、「Excel」アドインが有効化された状態で「Excel」を起動すると、システムエラーや警告ダイアログが表示されることがある。

 この問題は、5月8日(日本時間)にリリースされた修正プログラムで対策済み。以下のビルドへアップデートすると、日本語を含むVBAも正常に読み込まれるという。

  • Microsoft 365(Office 365)月次チャネル:16.0.12730.20250
  • Microsoft 365(Office 365)半期チャネル:16.0.11929.20752/16.0.11328.20572
  • Office 2016/Office 2019(クイック実行形式):16.0.12730.20250(ボリュームライセンス版向けは修正準備中)
  • Office 2016(MSIインストーラー形式):KB3101353
  • Office 2013(MSIインストーラー形式):KB2986208
  • Office 2010(MSIインストーラー形式):KB3015640

 修正プログラムの展開は順次拡大中で、ユーザーによるアクションは不要。自動更新機能が有効であれば、いずれ自動でアップデートが適用される。もし早急な対処が必要な場合は、[ファイル]-[アカウント]画面の“今すぐ更新”セクションから手動でアップデートすることも可能だ。

 なお、「KB3101353」「KB2986208」「KB3015640」に関しては緊急対応として公開された更新プログラムのため、まだ“Windows Update”ではリリースされていない。サポートページ内のリンクより、スタンドアロンの更新パッケージを手動でダウロードし、適用する必要がある。