ニュース

「Microsoft Edge」のコレクション機能にPintarestを統合、Web検索の結果をサイドパネルに表示する機能も

Microsoftが“Build 2020”で発表。“Microsoft Edge Insider Channels”でテストへ

Microsoft、「Microsoft Edge」に導入予定の機能を明らかに

 米Microsoftは5月19日(現地時間)、開発者向けオンラインカンファレンス“Build 2020”で「Microsoft Edge」に導入予定の機能を明らかにした。“コレクション”機能への“Pintarest”統合や検索サイドバーが計画されているという。

“コレクション”機能に画像のコレクションサービス“Pintarest”が統合

“コレクション”機能に“Pintarest”が統合

 “コレクション(Collection)”は、閲覧ページやそのコンテンツをサイドバーにクリップする機能。「Microsoft Edge 81」から正式提供されている。

 コレクションは用途や目的に応じて複数作成できるので、ショッピングの前に“ほしいものリスト”や“プレゼント候補”をまとめたり、旅行やイベントで宿泊先や訪問先を比較・検討したり、Webの資料を整理して授業計画やレポートを作成するのに役立つ。作成したコレクションはクリップボードへコピーしたり、「Word」や「Excel」へエクスポートできる。

 今後の「Edge」では、作成したコレクションのエクスポート先に“Pinterest”がサポートされる予定。“Pinterest”は気に入った画像をクリップして、テーマごとにコレクション(ピンボード)を作成できるサービスで、コレクション機能との親和性も高そうだ。コレクションの下には集めたコンテンツに類似した“ピンボード”がサジェストされるので、関連するアイデアをすばやく見つけてコレクションに追加できる。

 そのほかにも、エクスポート先として「Word」「Excel」に加え、「OneNote」がサポートされる予定。近日中に“Microsoft Edge Insider Channels”でテストが開始される。

Web検索の結果をサイドパネルに表示

Web検索の結果をサイドパネルに表示

 「Edge」では、選択テキストの右クリックメニューからWeb検索が可能。しかし、その結果は新規タブに表示されるため、タブの切り替えで思考が中断されてしまうのが欠点と言えば欠点だ。

 将来バージョンの「Edge」には、検索結果をサイドバーに表示するオプションが追加され、右クリックメニューから簡単に利用できるようになる。職場の“Azure Active Directory”アカウントでログインしていれば、社内のドキュメントやメンバーなども検索可能だ。

 この機能は今後数週間以内に“Microsoft Edge Insider Channels”で提供される予定。

そのほかの改善

 そのほかにも、以下の新機能や改善がアナウンスされている。

  • プレビュー版「WebView2」が.NET/UWP(WinUI 3.0)に対応。Win32アプリだけでなく、.NET/UWPアプリにも新しい「Edge」を埋め込める
  • アドオンサイトのアップデート
  • PWAへの対応。WebサイトをOSにインストールしてネイティブアプリのように活用できる
  • 「Google Chrome」などでもお馴染みの“Origin Trial”をサポート。実験的なAPIをテストできる
  • ITプロフェッショナル向けの新しい同期とカスタマイズのオプション
  • 企業向けの情報保護。社内サイトへの接続で個人アカウントから社内アカウントへ切り替える機能なども