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「Microsoft Edge 81」が安定版に ~WebコンテンツをメモしてWord/Excelへ出力するコレクションを搭載(4月15日追記)
PDFハイライトやドルビービジョンの再生への対応も
2020年4月14日 11:30
米Microsoftは4月13日(現地時間、以下同)、「Microsoft Edge 81」を“Stable”チャンネルへリリースした。「Chromium」ベースの新しい「Microsoft Edge」安定版がメジャーアップデートされるのは今回が初めて。
「Edge 81」の目玉は、Webサイトやコンテンツをサイドバーにクリップし、「Word」や「Excel」へエクスポートできる“コレクション”機能が正式版となったこと。“コレクション”は用途や目的に応じて複数作成できるので、ショッピングの前に“ほしいものリスト”や“プレゼント候補”をまとめたり、旅行やイベントで宿泊先や訪問先を比較・検討したり、Webの資料を整理して授業計画やレポートを作成するのに役立つ。
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“コレクション”はツールバーのユーザープロファイル左側のボタンから利用可能。使わない場合は、右クリックメニューから非表示にすることができる。
また、PDFビューワーも強化。PDFドキュメントでハイライトを追加・削除、色の変更が可能になった。ドキュメントの大事な部分を強調表示しておけば、あとで見返すときやコラボレーションの際に役立つ。並列化により長いPDFドキュメントの読み込みも高速化されている。
さらに、履歴をローカルPCに残さず閲覧できる“InPrivate”モードでは、ユーザープロファイルボタンの場所に“InPrivate”バッジが表示されるようになった。“InPrivate”モードの「Microsoft Edge」は通常モードと区別するためにテーマがダークになるが、最近はダークテーマで利用するユーザーも増えてきたため、バッジを付けて区別を容易にしている。
そのほかにも、開発者ツールが日本語化。ドルビービジョンの再生がサポートされ、「Windows 10 バージョン 1804」以降で“Netflix”などのドルビービジョンコンテンツを楽しめるようになった。“Microsoft アカウント”にクレジットカードを登録している場合は支払いフォームで入力支援を行えるようになったほか、読み上げ用のキーボードショートカット([Ctrl]+[Shift]+[U]キー)や“イマーシブ リーダー”を呼び出すキーボードショートカット([F9]キー)も追加された。
新しい「Microsoft Edge」はWindows/Macに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。手動で導入しなくてもいずれ現行の「Microsoft Edge」と置き換えられるが、日本では確定申告シーズンであることに配慮して4月17日以降、順次開始される予定だ。
すでに新しい「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー(“…”アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。新しい「Microsoft Edge」のアップデートは他のMicrosoft製品の月例更新とは切り離されており、必要に応じて随時提供される。
なお、「Microsoft Edge 82」はスキップされる予定。次回のメジャーバージョンアップは、5月中旬の「Edge 83」となる。
4月15日編集部追記: 4月14日、「Microsoft Edge」のセキュリティ情報ページが更新された。それによるとv81.0.416.53で修正された脆弱性は、CVE番号ベースで23件。最大深刻度は4段階中2番目に高い“High”とされている。