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「Microsoft Edge」に垂直タブやパスワードの漏洩モニター、スマートコピーが導入へ
コレクションのモバイル対応・同期対応などにも期待
2020年4月1日 14:23
米Microsoftは3月30日(現地時間)、公式ブログ“Windows Experience Blog”に“The top 10 reasons to switch to the new Microsoft Edge(新しい「Microsoft Edge」に乗り換える理由トップ10)”と題する記事を公開した。垂直タブ、パスワードの漏洩モニター、スマートコピーといった新機能が紹介されている。
垂直タブ
なかでも注目は、垂直タブ(vertical tabs)だろう。Webブラウザーのタブは水平方向に並べられるのが一般的だが、横幅に比較的余裕のあるワイドモニターではタブを垂直方向に並べてできるだけ縦に長くドキュメントを表示したいというニーズも根強い。にもかかわらず、これをデフォルトでサポートするWebブラウザーは少ないのが現状だ。
同社は「Visual Studio 2019」でも垂直タブをテストしているが、同様の機能が「Microsoft Edge」にも導入されれば、Webブラウザーを乗り換えようと思うユーザーは少なくないだろう。
この機能は今後数カ月以内に“Insider”チャンネルでプレビュー提供される予定だ。
スマートコピー
スマートコピー(smart copy)は、Webページのコンテンツの一部をコピーして、他のアプリに貼り付けられるようにする機能。任意の領域または要素をマウスで選ぶと、画像やリンクを含む書式を保持したままそれがクリップボードに格納される。
この機能は来月にも“Insider”チャンネルで利用可能になる。
パスワードモニター
パスワードモニター(Password Monitor)は、Webサイトのパスワードが漏洩してダークウェブで取引されていることをユーザーに警告を発する機能。「Google Chrome」や「Firefox Quantum」にも搭載されており、安心してWebサービスを利用するのに欠かせない機能となりつつある。
プレビューテストは今後数カ月以内に“Insider”チャンネルで行われる予定だ。
そのほか
そのほかにも、以下の機能がアピールされている。
- コレクション:Webをスクラップして「Word」「Excel」に出力。クロスデバイス同期にも対応する予定で、今春後半にはモバイル端末もサポートされる
- トラッキング防止:追跡Cookieをブロックして、プライバシーとパフォーマンスを向上。すでに利用できる
- “InPrivate”モード:端末に閲覧の痕跡を残さない。共有PCや公共のPCでプライバシーを保つのに便利
- イマーシブリーダー:サイドバーや広告などの要素を排して、Webページを読みやすくする機能。記事の読み上げや字間の調整など、失読症などの読書障害に配慮されているのが特徴で、今後は読んでる行をハイライトする“ラインフォーカス”の導入などが予定されている
- 4KおよびDolby Audioへの対応:他のWebブラウザーは対応していない“Netflix”の高品質コンテンツを楽しめる
- Bingで検索して報酬を得る
- シームレスな移行:Windows(Windows 7/8.1/10)、Mac、iOS、Androidに対応しており、お気に入りやパスワードの移行も簡単に行える