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プレビュー版「Microsoft Edge」にトラッキング防止機能が導入 ~“Canary”でテスト(8月21日追記)

“Dev”チャンネル(v78.0.244.0)でも利用できるように

プレビュー版「Microsoft Edge」に導入されたトラッキング防止機能

 米Microsoftは6月27日(現地時間)、プレビュー版「Microsoft Edge」にトラッキング防止機能を導入したと発表した。本日“Microsoft Edge Insider”でリリースされた“Canary”チャンネルの最新ビルド(v77.0.203.0)でテストが可能だ。

 今回導入されたトラッキング防止機能は初期状態で無効化されており、利用するには実験フラグを手動で有効化する必要がある。アドレスバーに“edge://flags#edge-tracking-prevention”と入力して実験設定ページにアクセスし、フラグを“Enabled”へ変更して「Microsoft Edge」を再起動すれば、プライバシー設定ページ(edge://settings/privacy)にトラッキング防止の設定画面が追加されているはずだ。

“edge://flags#edge-tracking-prevention”へアクセスしてフラグを有効化

 「Microsoft Edge」のトラッキング防止機能は、強度を3段階で変更可能。実際にブロックしたトラッカーの数は、アドレスバー左端のアイコンを押すと現れるサイト情報パネルで確認できる。

  • Basic:悪意あるトラッカー(ユーザーを識別しようとするトラッカーや暗号通貨のマイニングを行うスクリプト)をブロックするが、関連する広告はそのまま表示する
  • Balanced(推奨):悪意あるトラッカーとサードパーティートラッカーをブロックする
  • Strict:サードパーティー製トラッカーの大部分をブロックする。“InPrivate”モードと同じ保護レベルになるが、一部のWebサイトが機能しなくなる可能性もある

 設定を“Basic”から“Balanced”へ、“Balanced”から“Strict”へと厳しくすればするほどプライバシーは保たれるが、Webサイトの互換性を損ねる可能性が高まる。とくに問題がなければ、推奨値の“Balanced”に設定しておくとよいだろう。

サイト情報パネル

 もし、クラッキング防止機能が原因でWebサイトが機能しなくなる場合は、除外リストが利用可能。ここにWebサイトを登録しておけば、コンテンツのブロックは行われない。

除外リスト

 なお、Mac版はビルドに問題が発生したため、“Canary”チャンネルのアップデートがまだ利用できない。問題が解してv77.0.203.0が配信されるまで、しばらく待つ必要がある。

8月21日編集部追記: トラッキング防止機能がプレビュー版「Microsoft Edge」の“Dev”チャンネル(v78.0.244.0)でも利用できるようになったことを編集部でも確認した。