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学生・研究者に朗報! 「Microsoft Edge」のコレクションに出典・参考文献の挿入支援機能

プレビュー版として「Edge 95」以降のCanary/Devチャネルで先行提供

Microsoft、「Edge」のコレクションに引用機能を追加

 米Microsoftは11月4日(現地時間)、「Microsoft Edge」の引用機能を発表した。プレビュー版として「Edge 95」以降のCanary/Devチャネルで先行提供される。

 閲覧ページを保存してリストを作成できる「Edge」のコレクション機能は、Webで情報を収集するときに便利だ。最近のバージョンでは選択テキストをスクラップしたり、キャプチャー(撮影)に注釈を加えて保存することも可能で、作成した一覧は「Word」や「Excel」、「OneNote」に加え「Pinterest」へ出力できる。なかなか利便性が高く、最近では学生がレポートや論文を執筆する際にも活用されているようだ。

 しかし、「Edge」のコレクション機能にストックした資料を論文へ引用するにはソース(引用元、出典)を明記しなければならない。論文のスタイルにあわせて適切なフォーマットでソーステキストを挿入するのは案外面倒なものだ。

 そこで開発されたのが、今回発表された引用(Citations)機能だ。あらかじめ機能を有効化してAPA、MLA、Chicagoといった引用文献スタイルを指定しておくと、「Edge」がコレクションカードのURLから必要な情報を自動で抽出し、スタイルに合わせて自動でソーステキストを生成してくれる。ソーステキストの形式は、本文に記載する場合と参考文献リストに載せる場合の2つが選択可能。これをクリップボードにコピーして論文に貼り付ければ手軽にソースを示すことができるため、学生や研究者は論文の執筆に集中できる。

あらかじめ引用(Citations)機能を有効化してAPA、MLA、Chicagoといった引用文献スタイルを指定
必要な情報を自動で抽出し、スタイルに合わせて自動でソーステキストを生成。非対応サイトでも手動入力による対応が可能

 現在、この引用の自動抽出と作成がサポートされているのは一部の学術サイトと研究誌のみだが、サポートされていないWebサイトでも自分で必要な情報(氏名、掲載年月日など)を入力すれば利用可能。対応サイトは今後も拡充されていくとのことなので期待したい。