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Webページをキャプチャー・注釈してコレクションにストック ~プレビュー版「Microsoft Edge」に新機能
ファイル管理不要でマルチデバイス同期も可能
2021年5月28日 13:17
米Microsoftは5月24日(現地時間)、「Microsoft Edge」の「コレクション」機能でWebページのスクリーンショットが保存可能になったことを明らかにした。現在、プレビュー版の「Edge」でテスト可能。
「Edge 87」以降ではWebページのスクリーンショット(Web キャプチャ、[Ctrl]+[Shift]+[S]キー)がサポートされており、ユーザーは閲覧ページの任意の選択エリアまたはページ全体(スクロールしなければ表示されない部分も含む)を撮影し、インクで注釈をつけることができる。しかし従来は、できあがった注釈付きのスクリーンショットはクリップボードへコピーするか、ローカルストレージにファイルとして保存するしかなく、他のデバイスでも利用したい場合には少々不便だった。
その点、「Edge」のコレクション機能ならば「Microsoft アカウント」を介したマルチデバイス同期がサポートされている。ファイルを管理する手間もなく、より気軽にスクリーンショット機能を活用できるだろう。
スクリーンショットをコレクションに追加するには、「Web キャプチャ」の注釈画面右上に新設された[コレクションへの追加]ボタンを利用する。ドロップダウンメニューで追加先のコレクションを選ぶと、そのコレクションに注釈付きのスクリーンショットが保存されているはずだ。保存先として[新しいコレクション]を選択した場合は、日付けをタイトルにしたコレクションが新規に作成され、そこにスクリーンショットが追加される。
なお、[コレクションへの追加]ボタンの新設に伴い、[共有]と[コピー]コマンドは[…]メニューに移設されているので注意。
「Edge」のコレクション機能は、閲覧ページのリンクや選択したテキスト・画像、付箋風のメモなどをサイドパネルで管理できる機能。集めたコレクションはまとめてタブに開けるだけでなく、「Excel」などの「Microsoft Office」アプリや「Pintarest」に送ることも可能で、「お気に入り」機能の上位互換としてだけではなく、情報の整理ツールとしても有用だ。注釈付きのスクリーンショットも保存できるようになれば活用の幅が広がるだろう。「OneNote」や「Evernote」よりも手軽なスクラップブックツールを求めている人にはピッタリだ。
注釈付きのスクリーンショットをコレクションに保存する機能は、編集部にてDev版の「Edge 92」で動作を確認している。Dev版「Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、「Microsoft Edge Insider」から無償でダウンロード可能。以下の機能を安定版に先んじてテストできる。
- PDFクイックメニュー
- 新しい拡張機能メニュー
- 「Wikipedia」の全記事に対応した イマーシブ リーダー
- 数式ソルバー
- Linux版「Edge」のアカウント同期
- 画像をサイドバーで検索
- 垂直タブ使用時タイトルバーを非表示
プレビュー版の「Edge」は安定(Stable)版「Edge」と同じ環境で共存させることもできるので、気軽に試してみてほしい。