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スクリーンショット機能が正式版に ~「Microsoft Edge 87」がリリース

ショッピング機能と「ClickOnce」がデフォルト有効化。脆弱性の修正は19件

「Microsoft Edge」v87.0.664.41

 米Microsoftは11月19日(現地時間、以下同)、「Microsoft Edge」の最新安定(Stable)版v87.0.664.41を公開した。メジャーバージョンアップとなる今回のアップデートでは、プレビュー版でテストされていたスクリーンショット撮影が正式機能として追加されたほか、「IE」で非互換サイトを開くと「Microsoft Edge」に自動リダイレクトする機能が有効化された。

 また、ショッピング機能と「ClickOnce」によるデプロイ(アプリのインストール)が初期状態で有効化された。ショッピング機能は、オンラインショッピングの際にお得なクーポンを見つけるとそれをポップアップで通知してくれる。基本的に米国市場向けの機能だが、日本語版「Edge」でも利用できるようだ。

 今後のアップデートでは他のショッピングサイトと価格を比較し、より安く提供されているサイトを案内する機能が導入されるという。この機能はCookieの利用やURLの送信を伴うため、プライバシー保護などの観点から設定画面(edge://settings/privacy)で無効化することもできる。

ショッピングサイト機能

 さらに、PDFドキュメントのハイライトをキーボードショートカットで追加できるようになった。テキストノートを追加する機能も導入されている。ショッピングサイトにありがちな長いURLを短く整形してくれる“friendly URLs”という機能も導入されているようだが、編集部では確認できなかった。

 そのほかにも、カスタマイズ可能な新規タブページがエンタープライズ向けに提供される。キオスクモードや印刷機能も強化された。“Apple Silicon(M1)”への対応もアナウンスされたが、当面は「Rosetta 2」を利用する形になる。ネイティブ動作するバージョンは開発中とのことなので期待したい。

 セキュリティ関連では、「Chromium」がv87.0.4280.66へとアップデートされ(Mac版はv87.0.4280.67)、CVE番号ベースで19件の脆弱性が修正された。最大深刻度は4段階中上から2番目の“High”と評価されている。

 「Chromium」ベースの「Microsoft Edge」はWindows/Macに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに新しい「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー(“…”アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。すぐにアップデートを受け取れない場合もあるので、その場合は時間をおいて再度試してみてほしい。