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サイドパネルにもなる“お気に入り”、検索も可能 ~“Microsoft Edge Insider”でお披露目
古い「Edge」にあった“ハブ ビュー”の復活も期待できる?
2020年10月29日 15:21
米Microsoftは10月14日(現地時間)、“お気に入り”の新しいユーザーインターフェイスを「Microsoft Edge」に導入する計画を発表した。“Microsoft Edge Insider”の“Dev”チャネルと“Canary”チャネルで一足先に体験できる。
「EdgeHTML」ベースの古い「Edge」は“ハブ ビュー”と呼ばれるポップアップが搭載されており、“お気に入り”や“リーディング リスト”(いわゆる“あとで読む”機能)、閲覧履歴、ダウンロード一覧を切り替えて表示できる。ピン留めしておけばサイドパネルとして常に表示しておけるなど、なかなか考えられたユーザーインターフェイスだったが、「Chromium」ベースの新しい「Edge」になってからは単なるプルダウンメニューに置き換えられてしまった。
基本的に“ブックマーク バー”での運用しか考えられていない「Google Chrome」に比べれば、プルダウンメニューからもブックマークにアクセスできるため柔軟性は高いといえる。しかし、それでも古い「Edge」と比べれば機能後退だ。また、モバイル版「Edge」では“ハブ ビュー”が健在なため、使い勝手に共通性がない点も気になる。
新しい“お気に入り”はそうした現行の「Edge」に寄せられている不満の一部が解消されており、ブックマークの表示はプルダウンメニューからポップアップスタイルへと変更され、サブフォルダーのブックマークはツリーでたどることが可能。検索機能も備えており、キーワードでブックマークをフィルタリングすることもできる。
さらに、ピン留めアイコンをクリックすれば、閲覧画面の右側に固定表示にすることが可能。“お気に入り”をサイドパネルに表示して、いつでもアクセスできる。ドラッグ&ドロップによる並び替えやフォルダー整理、リネーム、削除といった操作も行いやすく、わざわざブックマークマネージャー(edge://favorites/)へアクセスしなくても、たいていのことならばサイドパネルで事足りる(ただし、複数選択にはまだ対応していないので、大量のブックマークを一度に削除したいといった用途には向かない)。
現時点では“お気に入り”にしかアクセスできないが、閲覧履歴やダウンロード一覧なども統合されれば、以前の“ハブ ビュー”の復活も期待できる。今後の改善に期待したい。
そのほかにも、“Dev”チャネルや“Canary”チャネルの「Edge」では“垂直タブ”機能やスクリーンショットの撮影機能などがテスト中。現在、“Microsoft Edge Insider”から無償でダウンロードできる。安定(Stable)版「Edge」と同じ環境で共存させることも可能だ。