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「Microsoft Edge」がバックグラウンド通知に対応、未読件数のバッジをタスクバーに表示することも

PWAだけでなく、ピン留めされたWebサイトでも使える

タスクバーにピン留めされた“LinkedIn”の未読件数。バッジとして表示

 米Microsoftは11月16日(現地時間)、「Microsoft Edge」の通知機能の改善を発表した。最近になって「Edge」では煩わしい通知の許可プロンプトを軽減する仕組みが導入されたが、興味のある事柄や重要な情報に関する通知であればむしろ有用で、漏らさずチェックしたいものだ。今回発表された改善は、そうした有用な通知を見逃さないようにするためのものだ。

 まず、Webブラウザーを開いていないと通知を受け取れない問題が解決された。“Web Push”や“Web Notifications”といった標準仕様に準拠していれば、Webサイトやアプリ側に変更の必要はない。Webブラウザーを開いたら開催終了のセール情報の通知や締め切りを過ぎたリマインダーがきていた……といったトラブルを未然に防ぐことができる。

 「EdgeHTML」ベースの古い「Edge」はバックグラウンドで通知を受信することでこの問題を解決していたが、「Chromium」ベースの新しい「Edge」にも同様の機構が実装されたという。「Windows 10 バージョン 2004」以降の「Edge 85」であれば利用可能だ。

 次に、タスクバー(macOSの場合はドック)の通知バッジも改善された。従来はネイティブアプリでしか利用できなかったが、最近のバージョンならPWAやピン留めされたWebサイトでも使えるようになっている。新着情報や未読コンテンツの件数をチェックしたい場合に役立つ。

 Windows環境の場合、「Windows 10 バージョン 2004」以降であれば利用可能。PWAは「Edge 85」以降、ピン留めされたWebサイトは「Edge 87」以降でバッジが有効になる。

 同社の調査によると、通知やバッジはエンゲージメントを高める効果があり、うまく活用すればWebサービスやアプリに訪問するユーザーを増やせるという。Web開発者は積極的に活用してほしい。