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煩わしい通知の許可を求めるポップアップ、軽減策が「Microsoft Edge」にも導入

プロンプトの代わりにアドレスバーへベルアイコン

「Edge 84」に導入された“静かな通知要求(Quiet notification requests)”

 Webサイトへアクセスするといきなり“~が通知の表示許可を求めています”というプロンプトが現れ、煩わしい思いをしたことはないだろうか。米Microsoftは7月23日(現地時間)、こうしたWeb通知を許可するポップアップを削減する新機能“静かな通知要求(Quiet notification requests)”を「Microsoft Edge」に導入したことを明らかにした。これは「Firefox」「Google Chrome」でも行われている取り組みで、「Edge」も追随した格好だ。

 同社によると、この機能は「Edge 84」から既定で有効化されており、Webサイトから通知の許可を求めるプロンプトの代わりに、アドレスバー左側に通知の許可要求があることを示すベルアイコンが表示されるようになっている。

 とはいえ、なかには通知が有用なWebサイトもあるだろう。通知が必要な場合は、ベルアイコンをクリックして“通知がブロックされました”というポップアップへアクセスし、[このサイトでは許可する]ボタンを押して明示的に通知を許可すればよい。設定画面(edge://settings/content/notifications)で“静かな通知要求”を無効化すれば、従来のプロンプトへ戻すこともできる。

「Edge 84」の設定画面(edge://settings/content/notifications)

 「Edge 84」で通知の許可リクエストは一律ブロックされるようになったが、同社は今後もユーザーのフィードバックを参考によりよい仕様を模索する考えだ。たとえば通知が有用な一部Webサイトでは、従来のポップアップを再度有効にすることも検討している。また、リアクションが必要な通知に関しても改善を進めており、たとえば優先度が高いとして“アクション センター”に表示されたまま消えないタイプの通知も、「Edge 85」以降は25秒後に自動で破棄されるようになる。

 その一方で、開発者側にもベストプラクティスの実践を求めている。具体的にはWebサイトを開くと同時に通知の許可をリクエストする行為を避けること、Webサイトで同意を得てからAPIを介して通知の許可を求める“double request”パターンの採用を検討すること、なぜ通知が必要なのかをWebサイトで適切に説明すること、特定のWebブラウザーのユーザーインターフェイスに合わせたデザインを避けることの4点が挙げられているが、これらはユーザーエクスペリエンスを高め、Webサイトエンゲージメントを改善するためにも役に立つことだ。