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AIを搭載した新しい「Microsoft Shopping」ツール、「Bing」と「Edge」に投入へ
購入ガイド、レビューの要約、プライスマッチの3機能を提供
2023年7月3日 13:00
米Microsoftは6月29日(現地時間)、AIを搭載した新しい「Microsoft Shopping」ツールを発表した。「Microsoft Edge」と「Bing」(bing.com/shopping)で利用可能で、評価やレビューを要約してもらったり、最安値を提案してくれたりしてくれるという。
新しい「Microsoft Shopping」ツールには購入ガイド(Buying Guides)、レビューの要約、プライスマッチ(Price Match)という3つの機能が含まれる。
購入ガイド
購入ガイドは、曖昧な質問から必要な買い物を提案する機能だ。たとえば「大学で必要なものは?」と「Bing」に問い合わせると、スマートフォンからジャケットまで、さまざまなカテゴリの商品を紹介してくれる。類似の商品をワンクリックで比較することも可能。
購入ガイドは「Edge」のサイドバーや「Bing」のチャットからもアクセス可能。「Bing」では現在、米国のみで利用可能。「Edge」では世界展開が始まっている。
要約されたレビューとインサイト
ある商品がほしいが、値段はピンキリで、ブランドごとに仕様が異なり、レビューを参考にしようにも多すぎてわからない――そんな経験はないだろうか。新しい「Microsoft Shopping」ツールは、そんなケースでも役に立つ。
たとえば勉強に集中するのにノイズキャンセリングヘッドフォンが役立つことがわかったが、どれがいいのかわからない場合は、「Edge」サイドバーの「Bing」チャットに聞いてみよう。すると、音質やフィット感、デバイスの互換性など、ヘッドフォンを購入する際に考慮すべき点を「Bing」が提案してくれる。気になったヘッドフォンについて尋ねてみれば、ネット上の評判をまとめたり、世間の認識(インサイト)をリストアップしてくれるだろう。
レビューの要約機能は、同日より全世界で利用可能だ。
プライスマッチ
目当てのヘッドフォンを見つけたら、次はいつ、どの価格で買うのが問題となるだろう。その時に役立つのが、最後の「プライスマッチ」機能だ。この機能は商品の価格変動を記録し、ユーザーが最安値で商品を購入するのをサポートしてくれる。
同社はプライスマッチポリシーをもつ米国のトップ小売業者と提携しており、今後も順次対応を拡充していくとのこと。そのほかにも、「Edge」では発送商品の追跡などの機能が提供される。メールボックスを探し回らなくても、「Edge」が商品の配送状況を逐次教えてくれる。
プライスマッチは、米国でまもなく開始される予定。価格履歴、価格比較、クーポン、キャッシュバック、およびパッケージ追跡は、一部の市場ですでに展開済みで、「Edge」に組み込まれている。