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無料セキュリティ「アバスト」にPCを踏み台にされるのを防ぐ“ボットネット シールド”
テストリリースののち、全面展開へ
2020年6月4日 14:46
チェコのAVAST Softwareは6月3日(現地時間)、セキュリティソフト「アバスト(Avast)」の最新版v20.4(2020年6月アップデート)を公開した。本バージョンでは、Webブラウジングの安全性を高める“ウェブ シールド”を強化。サイト証明書ベースで悪意あるサイトをブロックできるようになった。また、「アバスト」で発生した問題の原因を診断するために、ログを送信する機能が追加されている。
このほかにも、サポートフォーラムから「アバスト」をダウンロード・インストールしたユーザー限定で、“ボットネット シールド”が提供される。
“ボットネット”とはマルウェアによって乗っ取られたPC(ボット)をネットワーク化したもの。知らず知らずのうちにスパムの送信やマルウェアの拡散、サービス拒否(DDoS)攻撃といった犯罪行為に加担させられてしまう、恐ろしいものだ。
“ボットネット シールド”は、万が一PCが“ボットネット”に乗っ取られてしまっても、指令サーバーとの通信を遮断することで、不法行為に手を貸さずに済むようにする。今回のリリースではテスト機能として提供されるが、問題がなければ全面展開される予定だ。
「アバスト」は、“シールド”と呼ばれる保護システムでファイルシステムやWebブラウザー、メールソフトなどを防御するセキュリティソフト。ウイルス対策を中心とした基本機能を提供する“無料アンチウイルス”、ランサムウェア・フィッシング対策やプライバシー保護機能を搭載した“インターネットセキュリティ”、インストール済みアプリを最新に保つ機能などを備える上位版“プレミア”など4エディションがラインナップされており、無償で利用できる「アバスト無料アンチウイルス」はとくに人気が高い。対応OSは、Windows 7以降。
ソフトウェア情報
- 「アバスト無料アンチウイルス」
- 【著作権者】
- AVAST Software s.r.o.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 20.4(20/06/03)