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「Acrobat Reader」のセキュリティ機能“保護モード”が「Acrobat DC」でも利用可能に
Windows向け最新版でプレビュー提供
2020年6月16日 14:23
米Adobe Systemsは6月15日(現地時間)、「Acrobat Reader」の“保護モード”(Protected Mode)を「Adobe Acrobat DC」に拡張したと発表した。Windows向け最新版(v20.009.20063.381938以降)でプレビュー版として提供されている。
“保護モード”は、ドキュメントをサンドボックスで開くセキュリティ機能。アプリケーションから隔離された実験環境でコンテンツが実行されるため、万が一悪意のあるコードが含まれていてもシステムに悪影響が及ぶことはないので安心だ。
この機能は2010年7月から「Acrobat Reader」に搭載されているが、個人での利用の多い「Acrobat Reader」とは異なり、企業での利用の多い「Adobe Acrobat DC」では社内環境の設定やポリシーとの互換性問題が懸念されたことから、有効化されずにきた。それでも問題なく利用されてきたが、追加の保護があるに越したことはないだろう。
プレビュー版“保護モード”は、「Adobe Acrobat DC」の[編集]-[環境設定]ダイアログにある[セキュリティ(拡張)]セクションから有効化可能。以下のレジストリキーを設定し、「Acrobat」を再起動してもよい。
HKCU\SOFTWARE\Adobe\Adobe Acrobat\DC\Privileged\bProtectedMode(REG_DWORD) = 1