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Android/Chrome OSへの移植も進行中 ~無料ペイントソフト「Krita 4.3.0」が正式公開
新機能盛りだくさんのメジャーアップデート
2020年6月22日 06:00
クロスプラットフォームで動作するオープンソースのペイントソフト「Krita」v4.3.0が、6月20 日に公開された。本バージョンは「Krita 4.2.0」以来のメジャーリリース。2,000以上もの変更が加えられており、1年以上にわたる取り組みで安定性とパフォーマンスが改善されたほか、多くの新機能も導入されている。
まず、水彩ブラシに新しいプリセットが追加された。グラディエントマップフィルターにはカラーモードが追加され、ディザパターンに中間色を指定したり、ストップカラーを指定してもっとも近い色に制限できるようになった。パレット化フィルターとハイパスフィルターも追加されている。
ペインティング関連では、RGBAブラシのサポート強化が目玉。色付きのブラシチップに不透明度と明るさを独立して指定できるようになった。アクリル絵具や油絵具の筆致を再現するのに役立つ。カラーセレクターのパフォーマンスも改善され、より使いやすくなっている。
ユーザーインターフェイス関連では、中央のキャンバス領域をウィンドウから切り離し、独自のウィンドウとして配置できるようになった点に注目したい。大小のモニターを組み合わせたマルチモニター環境ならば、大きなメイン画面にキャンバスを表示し、小さなサブモニターにツールを集約するといった使い方が可能となる。
そのほかにも、編集中の状態をスナップショットとして保存する機能“Snapshot Docker”が追加された。編集を巻き戻したり、バリエーションを作成するのが容易となるだろう。
「Krita」は、クロスプラットフォームで動作するオープンソースのペイントソフト。対応OSはWindows/Mac/Linuxなどで、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。寄付も歓迎しており、“Microsoft Store”や“Steam”からアプリを購入すれば開発を支援できる。
また、Android/Chrome OSへの移植も進行中だ。現在、「Krita 4.3.0」をベースとしたBeta 2が“Google Play”からダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Krita」
- 【著作権者】
- The Krita team
- 【対応OS】
- Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.3.0(20/03/30)