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リモートログオンクライアント「PuTTY」v0.74が公開 ~解放後メモリ利用の脆弱性を修正
セキュリティ強化のための新オプションも
2020年6月29日 12:40
リモートログオンクライアント「PuTTY」の最新版v0.74が、6月27日に公開された。今回のアップデートにはセキュリティ修正が含まれており、「PuTTYrv」などの派生版でもアップデートが行われている。
本バージョンでは、オファーされた公開鍵をSSHサーバーが受け入れたが署名を拒否したケースでそのキーがSSHエージェントからのものであった場合に、解放後メモリへアクセスしてしまう欠陥が修正された。いわゆる解放後メモリ利用(Use-after-free)と呼ばれる脆弱性で、サービス拒否(DoS)や任意コードの実行に悪用される可能性がある。
また、セキュリティ対策として[Prefer algorithm for whitch a host key is known(既知のホスト鍵と同じアルゴリズムを優先する)]というオプションが新設された(既定で有効)。このオプションを無効化すると、ホスト鍵をクライアントが既に知っていることをサーバーから隠すことができる。
そのほかにも、ハイコントラストモードが有効なWindows環境でインストーラーのUIが判読不能になっていた問題や、Windows 7でコンソールパスワードの入力に失敗する問題などが解決されている。
ソフトウェア情報
- 「PuTTY」
- 【著作権者】
- Simon Tatham氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.74(20/06/27)