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「OpenPGP」対応を追加した「Thunderbird 78.0.1」がリリース

「Thunderbird 68」系統からの自動更新はまだ。レガシーアドオンの対応終了に注意

「Thunderbird」v78.0.1

 オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版「Thunderbird 78.0.1」が、7月21日(米国時間)に正式公開された。先日リリースされた「Thunderbird 78.0」で欠けていた「OpenPGP」対応が追加されており、鍵の失効、有効期限の延長、秘密鍵のバックアップがサポートされている。

 そのほかの変更は、不具合の修正がメイン。以下の11件の問題が対処された。セキュリティ問題の修正はアナウンスされていない。

  • macOSで複数の添付ファイルを「Finder」にドラッグ&ドロップすると、ファイルが重複して作成される
  • ファセット検索([Ctrl]+[K]キー)で日付順・関連度順の並び替え設定が保存されていない
  • ネットワークドライブからドラッグ&ドロップして“FileLink”添付ファイルを追加すると、“FileLink”のリンクだけでなくファイルまで追加されてしまう
  • [Thunderbird について]ダイアログのキーボードショートカットが動作しない
  • CCした受信者がヘッダーペインで折りたたまれて表示されることがある
  • LDAPサーバーを併用していると、連絡先サイドバーのインクリメンタル検索でローカル検索結果が表示されない
  • 連絡先を削除すると、連絡先サイドバーの検索結果がクリアされる
  • OpenPGP:長いArmorヘッダーの行が表示されない
  • OpenPGP:UTF-8以外のテキストを含むメッセージがサポートされていない
  • UIとテーマに関するさまざまな修正修正
  • チャット:参加者リストにオペレータフラグが表示されない

 「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10/Server 2008 R2で利用可能。「Thunderbird 68」系統からの自動更新は今のところ提供されておらず、利用したい場合は“thunderbird.net”からダウンロードしてインストールする必要がある。「Thunderbird 78」ではレガシーアドオンのサポートが打ち切られているため、移行の際は注意したい。