ニュース
「OpenPGP」対応を追加した「Thunderbird 78.0.1」がリリース
「Thunderbird 68」系統からの自動更新はまだ。レガシーアドオンの対応終了に注意
2020年7月22日 12:57
オープンソースのメールソフト「Thunderbird」の最新版「Thunderbird 78.0.1」が、7月21日(米国時間)に正式公開された。先日リリースされた「Thunderbird 78.0」で欠けていた「OpenPGP」対応が追加されており、鍵の失効、有効期限の延長、秘密鍵のバックアップがサポートされている。
そのほかの変更は、不具合の修正がメイン。以下の11件の問題が対処された。セキュリティ問題の修正はアナウンスされていない。
- macOSで複数の添付ファイルを「Finder」にドラッグ&ドロップすると、ファイルが重複して作成される
- ファセット検索([Ctrl]+[K]キー)で日付順・関連度順の並び替え設定が保存されていない
- ネットワークドライブからドラッグ&ドロップして“FileLink”添付ファイルを追加すると、“FileLink”のリンクだけでなくファイルまで追加されてしまう
- [Thunderbird について]ダイアログのキーボードショートカットが動作しない
- CCした受信者がヘッダーペインで折りたたまれて表示されることがある
- LDAPサーバーを併用していると、連絡先サイドバーのインクリメンタル検索でローカル検索結果が表示されない
- 連絡先を削除すると、連絡先サイドバーの検索結果がクリアされる
- OpenPGP:長いArmorヘッダーの行が表示されない
- OpenPGP:UTF-8以外のテキストを含むメッセージがサポートされていない
- UIとテーマに関するさまざまな修正修正
- チャット:参加者リストにオペレータフラグが表示されない
「Thunderbird」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、Windows版はWindows 7/8/10/Server 2008 R2で利用可能。「Thunderbird 68」系統からの自動更新は今のところ提供されておらず、利用したい場合は“thunderbird.net”からダウンロードしてインストールする必要がある。「Thunderbird 78」ではレガシーアドオンのサポートが打ち切られているため、移行の際は注意したい。