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Dropbox Japan、パスワード管理や重要ドキュメントの保管庫といった新機能を提供開始
Plus/Professionalユーザー向け。PCバックアップ機能はBasicユーザーも利用可能
2020年8月18日 13:21
米Dropboxの日本法人であるDropbox Japan(株)は8月17日、“Dropbox Plus”および“Dropbox Professional”のユーザー向けに新機能の提供を開始した。
アカウント情報を“Dropbox”で一元管理できる“Dropbox Passwords”
“Dropbox Passwords”はログイン情報を“Dropbox”に保存して、Webサイトやアプリにシームレスにログインできるパスワードマネージャー。複数のデバイス間でデータを同期することもできる。
Windows/Mac/iOS/Androidのどのアプリからでもログイン可能で、同期されたデータはゼロ知識暗号化機能により保存される。他のユーザーはもちろん、“Dropbox”からもアクセスできない仕組みになっており、安心してデータを預けられる。
この機能は“Dropbox Plus”および“Dropbox Professional”で利用可能だ。
機密性の高いドキュメントを保護、整理できる“Dropbox Vault”
“Dropbox Vault”は、重要性の高いドキュメントを保存するための金庫だ。各種手続きやローンの契約などで必要となる免許証や確定申告の写しを“Dropbox”に置いているユーザーは少なくないと思われるが、万が一アカウントを乗っ取られたときのことを考えると少々不安だ。その点“Dropbox Vault”ならば6桁のPINコードなど、ドキュメントのアクセスには追加の認証が必要になるため、安全性が高い。また、重要度の高いドキュメントを“Dropbox Vault”に保存するようにすれば、他の雑多なドキュメントと混ざってしまいアクセス権限の管理がおざなりになってしまうといった危険も防止できる
先行する“OneDrive Personal Vault”との違いとしては、信頼のおける友人や家族を指定して、何かあったときに別のデバイスからファイルにアクセスできるよう設定できる点が挙げられる。ユーザーに何かあっても、まったくアクセスできなくなるということはない。
PCのバックアップ
さらに、Windows/Macのフォルダーを“Dropbox”に自動バックアップする機能も搭載される。ハードウェアの障害や紛失があっても手軽にデータを復旧できるようになるほか、特定のPCに保存されたドキュメントに外出先から安全にアクセスしたいといったニーズにもピッタリだ。
PCのバックアップ機能は“Dropbox Professional”に加え、無償の“Dropbox Basic”でも利用可能。ただし、バックアップの分だけ“Dropbox”の空きストレージが消費される。
“Dropbox Professional”向けの新機能
“Dropbox Professional”向けには、共有リンクにロゴなどを表示して自社ブランドを印象付ける“ブランド共有機能”や、共有コンテンツの送達確認などに役立つ“トラフィックとインサイト機能”などの機能が提供される。これらの機能は“Dropbox Business”でも近日中に利用可能になる予定。
また、ビジネス向けの機能として“Zoom”、“Slack”、“Google”、“LINE WORKS”といったパートナーツールとの連携を一元管理のスペース“Dropbox App Center”(ベータ版)が一部ユーザーを皮切りに提供される。